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Catasterismi Code "Leo" - Imaged Imagine -  作者: へいく/ぽわわ
1st phase : tutorial ; UNIM : S ; PHERE
1/7

それはまるで、似もしない双子のような少女

はじめまして。ではないかもしれませんが、はじめまして。へいくです。

お仕事忙しいので割と不定期ですがちまちま投げてきます。ひとまず完走したいですね。設定が面倒なSFなんでなろうで書くなとは思うんですけど、それはそれ。趣味だし。それでいーでしょう。

我々生命は、宇宙の奴隷であり旅人だ。

私たちは時間によって支配されているのではなく、宇宙によって支配されている――つまり、この世すべての事柄は宇宙によって定義されるものだ、ということ。こうやって我々にとっては時間が進んでいるように感じるのは、単に我々人間は時間でしか観測できないだけのことだ。


大切なのは観測できないというところ。観測できないだけで、そこにはあるのだ。つまり、この世全ての可能性を内包するモノを観測する手段があれば、我々は望んだ未来へと到達できる。


あとは、その観測する手段をどうにかして手に入れるだけだ。では、どうやって――?

それを生み出すためのシステムが、アニムスフィア。

内包的無限並行天球(UNlimited Internal Meta-Sphere)を観測するためのもの。


宇宙の中にある、無限の可能性を観測するシステム。

まぁこれはそこまで大切なことではない。

この話は、あくまでもこのシステムの「内側」の話なのだから、我々が宇宙の外側を見ることができないように、彼らもまたできない。


物語を始めるのに伝えておくべき背景はこれくらいだろう。

後は物語の中で語られる情報で十分なはずだ。

そういうわけで、始めよう。きっと、世界を知る物語を。


――――――


ある少女が、目を覚ました。

病的なほど白い肌をしていて、髪の毛もまた、色がない。いわゆるアルビノと言うやつだろうか。


右目は紅く、もう片方は義眼――それも、今となっては珍しい、視力が存在しないもの。さらに右腕は何やら金属部がむき出しになっている義手になっている。


欠損。


彼女、アルミス(Arumis)セニピリーフ(Senipplihp)を一言で表すならこれだろう。

これは、彼女の持つ兵器「ギア」の固有能力に直結している。ギアというのはナノマシンで稼働する個人保有兵器で、基本的な性能はプロトタイプ含めて12 種類に大別される。その上で、個々人の性格、特性を反映したスキルのようなものが「パーソナリティ」。

きっと彼女のパーソナリティはそれに関わるものだろう。


まぁ主題はこっちの少女ではない。

もう一人、同じ時間に目を覚ました少女がいる。

その少女の名前は、木咲アカネ。この物語の主人公。彼女はアルミスと違って五体満足だし、髪の毛だってきれいな夕焼け色をしている。


まだまだ寝ぼけてそうな眼をこすろうと腕を動かそうとして失敗している。

それもそうだ、彼女はコールドスリープしていて、全身を固定されているのだから。

どうやらそれに気がついたのか、手元のボタンを押し、ロックを解除して目を擦る。


「んにゃ……? 私、どうしてこんなことに……」


それは、まるでコールドスリープしていたことを知らないかのような発言。


「あたっ」


起き上がろうと体を起こして頭を打っている。

やはり、知らないようだ。


「なんなの、これ」


スリープコフィンの扉を開け、体を起こして周囲を見る彼女の目に映るのは、綺麗すぎる病室。人の気配はないのに、ホコリ一つ落ちておらず、汚れもない。ただ、空気だけは長年換気されていないのか、やけに重苦しくて、気怠い。時計は8時を示している。


異常だということはわかる。だけど、それだけ。

ここがおかしい。なにかがおかしい。

頭はそう言うけど、それだけ。

違和感は、唐突に確信に変わる。


コンコン、と控えめなノック音が聞こえた。


「はーい……?」


扉が開く音がして入ってきたのは、色のない少女。


「わた、わたしはここからでないと……」


まるで、私が見えていないみたい。


「どうしたの?」


声を掛けてみる。


「ひっ」


どうして、怯えてるのだろう。どうして、そんなにも怖がっているのだろう。

――私の、背後に目を向けて。


「――あっ」


短い吐息。急に崩れる彼女の身体は、遠目に見てもぐちゃぐちゃで、ボロボロで。

地面に溶け込んで行ってしまいそうなほど、不安定。

まるでそう、夢のように――


――――――


そして少女は部屋の真ん中で目を覚ました。


「――っ」


声にならない声。私は今何を見ていた?

わからない。誰かに怯えられていた、そんな夢だった気がする。

この病室みたいに()()()()な誰か。


空気だけは綺麗な病室の真ん中にあるコールドスリープコフィンから私は出て、ふと、後ろを振り返る。

そこには、球体の水槽があって、中には何故か黄道12宮だけ――いや、牡羊座もない――があしらわれた天球儀がある。これはなんだろう。

まぁいずれわかるか。


とりあえず覚えておこう。


ぱしゃっ。


間の抜けた効果音がなって、視界の右下に「スクリーンショットを保存しました」などと出ている。

いつの間にスマートアイなんて実用化したんだろうとか思ったけど、冬眠していた「おばあちゃん」にはわからない。まぁいいか。


私は病室の外に出る。

ここではない何処かにきっと、私の答えがあるから。

アニムスフィアはどっからどう見ても聞いても所長が出てきてしまいますね。あっちのアニムスフィアとは割と由来は違うんですけど、まぁいいでしょう。マルチバースを無駄にカッコつけた感じ(に見える)ものなので、ひとまずはそういうものとしておいてほしいですけどねー。どうなるやら。


ちなみにこれはヒントなんですけど、あくまでもこの物語

を「観測している」側はふつーに時間を軸に観測してますが、物語自体は「宇宙」を軸に進んでいきます。なので時々飛んでね……? ってとこがあったりすると思うんですけど、そんなんもんです。人間は時間を軸にしか観測できないから、アカシックレコードとか根源とか呼ばれるものに到達できない、というのがこの世界の設定なので。


そういうわけでクソ長あとがき終わりです。

ここのコーナーは普通にこんな感じで続けてきます。実質本編第二ラウンド。


不定期更新なのでブクマとか入れておいてくれると追っかけやすくなる、と思います。そいでは。

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