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【詩集】Shangri-La

林檎のイヤリング

作者: 野鶴善明


 髪を切ってきたんだ

 ぐっと可愛くなったよ

 あゝ 僕が誕生日に贈った

 銀の林檎のイヤリングは

 もうつけてくれないんだね


 抱きしめようとすると

 猫のように逃げてしまう

 あゝ 僕の腕は宙を抱く

 冷たいね つれないね

 こんなに好きなのに


  君に罪を犯したのなら

  洗いざらい言ってくれ

  僕を騙していたのなら

  種明かしをしておくれ


 小悪魔のようにほゝえむ

 君は天使じゃなかった

 とろけるキスも

 ふたりが作った秘密も

 愛も 夢も なにもかも

 インチキだったというのかい



 浮かない素振りをして

 じらすだけじらして

 あゝ 最後に欲しいプレゼント

 きどった別れの言葉を

 僕に言わせるつもりだね


 まっさらなベッドの海で

 なんども朝まで戯れた

 あゝ 抱きしめていたのは

 ほんものの君だったのか

 ニセモノの君だったのか


  懺悔をしろというなら

  君に跪いて謝りたおす

  ほんのひとかけらでも

  愛情があったと言ってくれ


 小悪魔のようにほゝえむ

 君は天使じゃなかった

 惚れたほうが負け

 惚れられたほうが勝ち

 愛も 夢も なにもかも

 思い出にしてしまうのかい



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― 新着の感想 ―
[良い点] 魔性の女〜! 故に逃れられぬのですなぁ。 素敵な詩をありがとうございます!
2024/01/27 13:09 退会済み
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