後悔の残る決断なんて僕はしたくないから

リジャントブイル魔法学院は学期を終えて長期休暇に入った。

リーダーの真面目で心優しいファイセル。
闘技場荒らしだが、頼りになる兄貴分のザティス。
元気ハツラツ格闘ガールのラーシェ。
おっとりとした癒し系のアイネ。
そしてぶっきらぼうだが実は女の子っぽいリーリンカ。

5人は思い思いの休暇を過ごしはじめた。
そんな中、ファイセルは環境保全のために、水質チェックの旅に出た。
師匠の預けてくれた妖精との冒険だ。
旅立つ前にリーリンカが冒険用の薬をくれた。
だが、その時に彼は気づくことが出来なかった。

龍のウロコの発見、濁流の村、恐竜の森、食人鬼のホテル‥‥。
ファイセルはそれらをなんとか切り抜けていく。

ザティスはコロシアムでケンカを売り、アイネは不死者を鎮め、ラーシェは異形の怪物と対峙する。

旅が一段落した頃、彼はリーリンカからの手紙で知らされた。
彼女が嫌嫌（いやいや）、富豪に買われていくことを。
なぜ、あの時気づいてあげることが出来なかったのだろうか。

激しく後悔するファイセルだったが、まだチャンスが残っていた。
ただし、死と隣り合わせの危険な旅となる。
"命がけ"それを聞いたファイセルは二の足を踏んだ。
それでも、彼はリーリンカの事を思いやっていた。

後悔の残る決断なんて僕はしたくないから。

果たしてファイセルはリーリンカを救うことができるのか?

少年少女たちの冒険浪漫譚（ぼうけんろまんたん）のはじまりはじまり!!