表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新釈・私の近現代史  作者: CirHill
1. はしがき
1/15

1. はしがき

新しい年が明けた。社会的にはコロナ禍の中での年明けであり、新しい1年を通してこのコロナ禍がどのように展開していくのか、収束するのか、五輪はできるのか、ということが人々の関心事だろう。私もこの件に関しては大きな関心を持たざるを得ないが、もう一つ私が年頭に際して思うことは、この1年を自分にとっての変化の1年としていきたいということだ。そこで、これから作っていく歴史が、私のいままでの歴史に対してどのような意味を持ち、どのように作っていくべきなのか、ということを考察する一助としたく、自分史の筆を執ることとした。


自分史といえば、数年前に「懐古録」というタイトルで、私の高校時代のことを懐かしむ内容の文章を公開したことがある。執筆した分だけで約14万字(Twitterのつぶやき1000回分、A4用紙にして100枚以上、長編小説の域である)の分量となり、内容の肥大化から途中で挫折してしまった。


しかしながら、非常に幸甚なことに続編への期待が複数寄せられており、また大学時代以降の内容も文章化して欲しいという声も聞かれた。このことも、今回再び筆を執る動機に繋がった。また、「懐古録」の執筆当時より後から私に興味を持ってくださった方がいることを思えば、彼ら彼女らに親しんで頂くことを期待して、より読みやすい構成、分量の記録を提供することの意味は大きいと思う。そして何より、「懐古録」で高校時代と対置して語られた大学時代すらも過去となった今日、かつて記述された歴史を現代的な意味の下に捉えなおし、新たな解釈の下で再構成することには重要な意義があると考える。


上述のような観点から、今回の「新釈・私の近現代史」(以下、本作)では、未完に終わった「懐古録」の内容を再構成、完結させるとともに、中学時代から記述を始めて大学時代以降の内容までをも取り上げることを企図する。内容については一部流用していくので、記憶力の良い方は既視感を覚えるかもしれないが、そのような部分は斜め読みして頂ければと思う。ただし、「懐古録」の失敗を繰り返さぬよう、極力簡素な記述を心掛けたい。長過ぎる文化史の記述、極端な例で言うと高校のスキー学校でどんな出し物をしたか、などということは誰も興味を持たないと思うので、そういうところは簡潔にしていく。また、思想史的な部分に関して冗長な記述が多くなりがちなので、こちらもなるべくダイエットしていく。こうすることで、本作から初めて読み進める方により興味を保ちながら、気軽に読んで頂けるだろうと期待する。


なお、本作については不特定多数への公開を考慮し、関係者の名前を仮名にする、内容についても意義を損なわない程度に省略、修正を行う等の措置を取ることも付言しておく。

本作で扱う歴史の範囲は、「懐古録」よりも広げて、中学入学以降から、高校時代、大学時代、そして現在までの社会人時代とまで取ることとする。そして、この期間を4つに分割し、章立てして記述していく。その4つとは以下である。


・2005年~2008年中学入学から高校初期まで(第一共和政)

・2008年~2011年高校時代中高期(第二共和政)、「懐古録」の中心部分

・2011年~2016年大学時代(第一帝政)

・2016年~現在大学時代末期~社会人時代(第二帝政)


いまの私の感覚からすると、現在に繋がる価値観の大枠が形作られた第二共和政以降が近代、現在まで地続きの第二帝政以降が現代というかんじがする。とすると、第一共和政は近現代には含まれないが、前史として入れていこうと思う。各章を更に概ね2000~3000字程度ずつの節に区切って公開していくことで、より多くの人に親しみやすい分量とするつもりだ。


最後に、前述の通り、今回の執筆にとって大きな後押しとなった、私に興味を持ってくださり、作品について叱咤激励の声を下さった方々に多大な感謝をして、はしがきを終えることとしよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ