第1章、異変
1―1、樹神とオーディンが話していた同時刻、モンスターシティの書庫では二人が整理をしていた。
「ん?」
「ん、どうした、夏穂」
「なんか、妙な気がする」
「はぁー、また、妙な気かぁ(よわったな、夏穂の妙な気は当たるからなぁ)やれやれ、仕方ない」ピピピ
「ん、どうかしましたか、隊長」
「おぉ、三日月かぁ、休息中の所、悪いが、夏穂が妙な気がするらしい、街の中を調べてくれるかぁ」
「了解」
1―2、連絡を受けた、三日月は
「やれやれ、妹様の妙な気は、本当に困ったものだ、だが、当たるのだから、調べるしかない、ゲートは、異常なし、各施設も異常なし、んー、特に異常は・・・ん、なんだ、あれは?」
「うぅぅぅ、グルル、うぅぅぅぅ」ビリビリ
「おい、お前、大丈夫か?」
「た、助けてくれ、う、うわー、グルルル、グワー」
「な!モンスターに変化しただと、馬鹿な、数年前の変化ウイルスは全て、焼却したはずって言っている場合じゃない、倒さないと・・・」
「ぐわー」
「くっ、はー、やべ、油断した、うわー」
ズシャ「ググググ」ドサ
「うっ、ん、あ、新月」
「油断しすぎだ、三日月」
「悪い、新月、助かった」
「それより、なんだ、こいつは?」
「感染者みたい、ビリビリ、いっていたから」
「うーん、ウイルスは、数年前に焼却して、存在しないはず」と、話していると後ろから
ビリビリ「うぅぅぅ、グルル、ぅぅぅぅ、頼む、助けてくれ」
「よし、これを試すか、えい」トン
ビリビ、シュー「うぉぉ」バタ
「気を失ったかぁ、医務室に運ぼう」
1―3、三日月と新月が、民間人を医務室に運んでいる頃、本部では
「ふー、やっと、整理が、終わった」
「ホントだね、全く誰なの、あんなに、バラバラに」
「お前達だろ、特に美帆だ、勉強熱心なのはいいが、本をバラバラに戻すのを何とかしてほしいぜ」
シュー「隊長、一大事だー」
「ん、おぉ、樹神、久しいなぁ」
「おう、久しぶり、じゃなくて、一大事なんだってば」
「はいはい、どうした」
「やばいよ、胞子の木が、再生樹してる」
「な!胞子の木が再樹しているだと、馬鹿な、あの木は、すべて、燃やしたはず、竜によって、あの火炎と爆炎は避けれないはず」
「それが、昨日までは、普通だったのに、今日、突然だ、遠くから飛んで来た胞子に感染したとしか、考えられない」
「うーん」ピピピ
「こちら、三日月、街で、モンスターに変化した一般人を殺害、一人、確保したところです、我々は今、医務室に居ます」
「了解、俺達も今行く、行こう、医務室へ」
1―4、数分後、医務室では
シュー「ご苦労だったな、三日月」
「いえ、新月が、手伝ってくれたおかげです」
「そうか」と話していると
「ん、うぅぅ、ん、あれ、は!」
「おう、気が付いたかぁ」
「えっと、俺は、確か、雪風隊長と森の調査に行って・・・あれ、っていうかここは?」
「安心しろ、ここは、モンスターシティの医務室だ」
「え・・・あ!み、三日月様に、隊長と副隊長まで・・・一体何が?」
「それは、こっちのセリフだ、お前、感染したようだな」
「は!思い出した、そうだ、感染して、それから、えーと、どうしたんだろ」
「新月が最後の一本だった試作ワクチンを打って、気絶したお前を医務室に運んだんだ」
「そうだったのか、ん、最後の一本!そんな、じゃ、雪風隊長とか、どうなるんですか」
「まさか、雪風もか」
「まだ、感染はしてなかったけど、時間の問題だよ」
「大丈夫かな、雪風」
「わからん、だが、風神も一緒に行っている、感染さえしていなければ、大丈夫だと思う」
「・・・・」
1―4、医務室で各面々で話している頃、森では
バシュー「ハァ、ハァ、ハァ、大丈夫、雪風?」
「あぁ、一応、だが、この状況は」
「グルルル、ググググワー、ググググルルル」
「くっ、二対十、圧倒的に不利だ」
「いや、雪風、どうやら、感染者だけじゃ、ないみたいだぜ」
「ん、な!なんだ、あれは」
シュー、「グウウウ、ジャァァァァ、カチャン」
「!!!な、胞子の獣に兵士だと、どういう事だ」
「雪風、あの胞獣と胞兵は、あの木が出した者みたい、それと、敵が十から三十に増えたみたい」
「くっ、二対三十・・・・」
「雪風、撤退しよう、戦力が倍、違い過ぎる」
「やむを得ないかぁ、了解、一時撤退する」
1―5、その頃、モンスターシティでは
「胞子がパワーアップしている、まだいないが、神や英霊も感染するという事だ」
「うーん、だが、どう対処する気だ、言う事は簡単だが、やるとなると、ものすごい危険を伴うぞ」
「くっ、何か、考えないと」と考えていた、その時ピピピ「ん、通信かぁ、誰だ、こんな時に、ん、ゆ、雪風!」
ピ「あ、隊長、良かった、通じて」
「雪風、無事か」
「はい、我々は無事です」
「風神も無事か、それで、現状は?」
「かなり、まずい、感染者だけじゃなく、
胞獣と胞兵が出て来た」
「な!くっ、胞子の俗が出て来たか」
「雪風、風神以外は?」
「あ・・・申し訳ございません、感染者になって、それで・・・・」
「そうか、もういい、とにかく、本部に戻って来い、治療しよう、ワクチンを至急、手配させる」
「はい、もうすぐ、戻ります」ピ
「はぁー、雪風は無事だったが風神以外の隊員は、感染したか」
「予想以上だ、あまりにも、感染が早すぎる」