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異世界へ

突然の命令に考えるより早く手が伸びていた。

とっても従順な俺。

腕を引っ張りあげられ、一瞬で走る何かに乗せられる俺。


「ぎりぎり間に合ったな」


ゴオオオオオオ!!


けたたましい轟音が鳴り響き、思わず後ろを見ると、さっきまで俺がいたであろう場所が跡形もない焼け野原となっていた。


「ヒエッ」


「ちょっとここで待ってて」


突然現れた女性は謎の乗り物から降り、ドラゴンの方へ歩いていく。


「え、ちょっとあぶな…」


「消え失せろおおおおおお!」


謎の女性はそう叫び、左手のひらをドラゴンに向ける。

その瞬間手のひらから発せられる光線。

見事にドラゴンに命中。

一瞬ぐちゃぐちゃになるグロ展開を想像し、目を伏せようと思ったが、ドラゴンは粉砕されることなく、思い切りぶん殴られたように遠くに吹っ飛んでいった。


「意外と物理なのね…」


てか強すぎる…。

何なのこの人…。


平気で現れるドラゴン、魔法を使う女性。

これはもう…異世界と…納得せざるを得ない…。


----------------------------


「大丈夫かい?」


謎の物体に乗っかっている俺に声をかける謎の女性。

てっきり俺が乗っているのは、馬か何かかと思っていたが、実際は全く違った。

俺の少ない生物の知識でも、この世のものではないことは分かる。

これもきっとドラゴンの一種なのだろう。


「だ、大丈夫です」


「ならよかった」


だいぶ取り乱していたので、気づいていなかったが、動き回るのに邪魔だと言わんばかりに切ったシルバーに染まった髪の毛、背中に抱えた大きな剣が女性らしさを薄めているものの、整いすぎている顔立ち、華奢な体付きは間違いなく女の子。


「降りておいで」


「あ、あの…」


この乗用ドラゴン、なかなかの高さ。

単純に降りられないのだ。


「すみません、ちょっと高くて…」


いつもならこの高さは怖くなかったはず。

なのに今は異様に高く感じる。


「体も縮んでるよな…これ」

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