表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第6章 エルフ村
92/129

6-10 世界樹の試練 その3

 ライナは他に攻略本に従って、各種ポーション・ロープ・ピッケルなどを用意してカバンに詰め込んだ。

 ダンジョンへ一歩踏み出して、慌てて引き換えして2人とも靴を。

 裸足でダンジョンはムリだ。


 第1層の敵はたいしたことはなかった。

 それでも敵が多いので進度は遅い。

 へろへろっと飛ぶ矢で先制して、近づいた敵を剣で殴り倒すって感じで倒しつつ前へ進む。

 あまり強くはないんだが、敵のHPがそこそこあるので1体倒すのにも手間取る。

 敵を倒すのに時間がかかると、僅かずつでもダメージが蓄積してしまう。

 どうやら、一度倒せば敵は再ポップとかはしないようなので、わずかずつでも着実に進んでいけるのがいいところではあるな。


 さすがに1本道というわけには行かず、ずいぶん余分な道を歩かされてしまったこともあり、思ったより時間もかかった。

 そのため、第1層を抜けて2つ目の部屋へ着く頃には結構消耗していた。


「これ数時間でクリアっていったいどうやったんだ?」


「この部屋には敵が入ってこれないので、途中の敵を極力無視して、HPポーションがぶ飲みしながら駆け抜けるって感じみたいですよ」


「ミスったらやり直しか、リスクが多そうだな」


「成功率はすっごく低いようですね」


「着実に行くほうがよさそうだな。

 それで、どうする?

 もう1層抜けておくか、今日はこの部屋で休むか」


「次の部屋までどのくらいあるかわからないのが怖いですよね」


「そうだな。

 ってことで、ここで休むことにしようか」


 休むとなったらやることは1つだよな。

 そのまま、ライナを引き寄せる。


「それ休んだことにならないと思うんだけどさ……」


 することしてからのほうが、ゆっくり眠れるってものさ。


 1戦した後は、しっかりと熟睡。

 朝だか夜だか時間の流れがさっぱりわからないのが問題だな。

 それにお腹もすかないし。


 この部屋で少しマシな装備に変えて第2層の攻略に出発。

 第1層はモンスターばかりだったが、今度は罠がいろいろ設置されているようだ。

 最初のうちは落とし穴が見えていたのだが、途中からはいろいろ偽装されているように。

 偽装も徐々に巧妙になっていき、見ただけでは判別できなくなっていった。

 最後のほうの罠とか、運良くモンスターがはまってくれたのでよかったが、そうでなかったら俺たちがはまっていたかもしれないな。

 まぁ罠にはまって死んでもリトライできるとはいえ、どうせならノーミスでクリアしたいしな。


 モンスターの強さは第1層より微妙に強くなったかなってくらい。

 ただ、HPが明らかに多くなってる。

 こちらの装備がよくなっても、その分HPが増えているからまったく楽になっていない。


 それにしても、この試練のモンスター結構強くないか?

 俺たち2人ってそれなりの戦闘力のはずなんだけど……こんな難易度のダンジョンを突破ってエルフが普通にできるものなんか?

 疑問をライナに口に出してみたところ、


「中に入った人の戦闘力に合わせて、ちょっと難しいレベルの敵が出るみたいですよ。

 試されるのは戦闘力でなく、精神力ですから。

 1人で挑めばその分だけ敵も弱いですけど、2人のほうが精神的に安心ですからね」


 それなら納得だ。

 誰でもちゃんと頑張ればクリアできるってことか。

 1人でできないことが2人ならできるって意見には俺も賛成だ。

 1人だといろいろ滅入ってしまうことも、2人なら乗り越えられるからな。

皆さん、よいお年を。

新年も休まずに更新の予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ