閑話 エルフ村は今日も平和
日間総合から落っこっちゃったみたいですね、残念。
現在総合評価が約9400pt、ここまできたら1万ptまでいけたらいいなって思ってます。
作品の質を落とさずに最後まで書いたら多分いけますよね。
マイペースで書いていきます。
「こら、ライナ。
またなんか村を抜け出そうとしてたとか」
「うー、ファンナ姉ちゃんが言いつけたのね」
ライナは村を抜け出そうとしていたところを近所の若者に見つかり、その若者の友人であったライナの長姉ファンナに連絡された。
ファンナは慌てて追いかけて、ライナを村へ連れ戻し、しばらくの間部屋で謹慎処分させられていた。
あくる日、ライナは祖母ユイナに呼び出され、こんこんと長いこと説教を受けた。
「前にも言ったじゃろ。
ここで待ってればそのうち人間たちは勝手にやってくると」
「だって、おばあちゃん。
そんなこと言っても、あれからもう何ヶ月経つのよー」
「人間の足でてくてく歩いて来るのは、時間がかかるに決まっとる。
それに言っただろ、きっとイズバーン王国の王都あたりにも寄ってくるだろうから何ヶ月もかかると。
あそこには勇者の兜があるからのぉ」
「それなら、私が迎えに行ったほうがいいでしょ」
「どこをどう通ってくるのかもわからんから、どっかですれ違いになるに決まっとる」
「そんなことないよ、絶対に。
私とあの人間とはきっと運命的な何かがあるんだから、私が行けばまたどこかで出会えるよ」
「そりゃそうかもしれんがのー。
運命ってのはあまりあてにせんほうがいい。
精霊ってのは気まぐれなもんじゃからな」
「おばあちゃんのときはどうだったの?
おじいちゃんのシモン様との出会いは」
「そりゃまぁ本当に運命的なものじゃったよ」
「聞かせて聞かせて」
「わしが泉で水浴びしておったら、いきなり降ってきたんだよ、あやつは」
「なにそれ」
「なんでも魔族の罠にはまったとかで、他の仲間とバラバラに飛ばされて、あやつ1人がわしのところへ来たのじゃ」
「へー、そうなんだ、それで」
「いきなり口説かれた。
あなたのような美しい人には会ったことがないとか言っての」
「なんか似たようなこと私も言われたような」
「あの頃はわしもまだ乙女だったからのぉ。
そのままいきなり契ったのじゃ」
「いきなり!
そのまま会った日になの!」
「人間の勇者とかいう輩は、そういうものなんじゃ」
「おばあちゃんが言うには、私が会った人間もきっと勇者なんだよね」
「んむ、あの剣を扱えて再封印を施すとか勇者でなければなせないはずじゃ。
まず間違いない」
「じゃ、そういう人間が私を迎えに来るってことは……」
「あー、まずそういうことじゃ」
「えー、どうしよう、いきなりとか……」
「まぁライナの好きなようにするがいい」
「う、うん……」
ライナの想像はそのままどんどん発展していくのであった。