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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第3章 王都への旅
46/129

3-14 兄ミカエル

 日間でジャンル別1位(総合68位)にランクインということでビックリしてます。

 皆さんのブックマークや評価のおかげです。

 ありがとうございました。

 約束の時間になると兄が部屋まで迎えにきてくれた。


「いつも行く飯屋が本当はオススメなんだが、せっかくだから今日はちょっと高級そうな店にしておいた」


「え、普段のところでいいですよ」


「いつものところは、美味い安い汚いの三拍子揃ってるからな」


「最後のはちょっとなんですね」


「学生たちのたまり場になってるよ」


「でも、俺こんな格好ですけどいいんですか?」


 俺は旅の姿のままで、あらたまった服とかもってきていない。

 アリサはいろいろ持ってるようだが。


「それほど格式ばった店じゃないから大丈夫だ。

 時々、冒険者とかも見かける」


「それならよさそうですかね」


「あー、貴族の偉いさんたちが来るような店じゃない」


 案内されたテーブルについて俺達は食事を楽しんだ。


「兄上、学校のほうはどんな感じですか?」


「あー、なんか1年目はちょっとついていけない感じがしてちょっと不貞腐れてた時期もあったな。

 父上に愚痴めいた手紙送ったりしちゃったから、シモンたちにも心配かけたりしたかもしれない」


「父上は少し心配そうでしたよ」


「そういえばそれっきり何も連絡してなかったか。

 あれから気合を入れ直して、ガッツリ頑張ったからな。

 さすがに主席ってのはムリそうだが、今はそこそこ上位で頑張ってるぞ」


「おー、さすが兄上」

「ミカエル兄様、素敵ですの」


 俺のスキルの恩恵がなくなったらとか、そんなくだらないことを心配するんじゃなかった。

 兄上はこういう人だ。


「兄上、父上にも手紙だしたほうがいいですよ。

 それ聞けば、故郷で安心できますし」


「あはは、そうだな、すっかり忘れてたが、ひさびさに手紙とか書いておくか」


「それがいいと思いますの」


 それからは俺とアリサの旅の話などを聞かせながら、食事は進んでいった。


「シモンとアリサは、もう酒とか大丈夫だよな?」


「それほど強くはありませんが、普通には飲めますよ」

「アリサはいくらでも大丈夫なの」


「ははは、それなら食後は、俺の部屋でじっくり酒でも飲みながら話の続きとするか。

 こういう席じゃ、あまり突っ込んだ話はできないからな」


 夕食は適当なところで切り上げて、兄の部屋に場所を移すことにした。


「こうやって3人で酒を飲めるようになるのが昔から楽しみだったぞ」


「ミカエル兄様はお酒よく飲むんですの?」


「あー、学校の友人達と結構飲んでるな。

 前はぜんぜんダメだったんだが、最近は結構飲めるようになったようだ。

 さて、あまり酔っ払ってしまう前に聞いておくけど、シモンは冒険者になっちゃったようだけど、家を継ぐ気はぜんぜんないのか?」

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