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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第3章 王都への旅
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3-13 兄との再会

 王都への旅は順調。

 結局、宿屋に泊まることなしの気ままな旅になっちゃいました。

 いろいろ予算が浮いちゃった感じです。

 王都でアリサに何か買ってあげよう。


 そして夕方に王都へ到着。

 想像してた以上に大きい。

 キョロキョロして完全におのぼりさん状態のまま王都をうろちょろしてました。


 兄の住所をたよりに街ゆく人々に尋ねながらも1時間近く。

 やっとのことでたどり着きました。

 2階建ての集合住宅、そのうちの1室が兄の部屋です。

 ドアをノックすると、中から懐かしい声が聞こえます。


「シモン、アリサ。よく来たな。

 さぁ中へ入ってくれ」


「兄上ひさしぶりです」「ミカエル兄様おひさしぶりなの」


 兄の部屋はこぢんまりした印象だが、宿屋と比べれば十分に広い。

 居間と寝室の2部屋に加えてキッチンがついている感じだ。


「それにしても早かったな。

 もう2-3日かかると思ってたよ。

 手紙も昨日ついたばかりだぞ」


「あ、すみません。

 街とか無視して来ちゃいましたからね」


「見たところ、まだ宿屋とか取ってないよな」


「はい、王都についてまっすぐ兄上のところへ来ましたので」


「それはよかった。

 隣の1室が空いているから使ってくれ」


「え、いいんですか?」


「もともと、この集合住宅全体が父上のものだから、遠慮も何も必要ないぞ。

 王都への留学生に貸し出してるが、秋まで誰も入居しないはずだからな。

 出ていくとき掃除だけしてくれたら何も問題ない」


「そうだったんですね。

 王都にどれだけ滞在するかまだ決めてませんけど、お言葉に甘えます」


「あーそうしてくれ。

 んー、まだちょっと時間が早いか。

 後で夕食いっしょに食べに行こう。その時にゆっくり話でもしようぜ」


「わかりました。何時にしましょう」


「そうだな、19時にしよう。

 部屋に案内するからついてきてくれ」


 向かって右隣の1室に兄ミカエルがカギを開けて通してくれた。


「じゃ、このカギ預かっておいてくれ。

 なにかわからないことがあったら、気軽に聞いてくれよ」


「ありがとうございます」


「じゃ、のちほど。

 夕食までに所用を済ませておくよ」


「お忙しいところすみません」


 兄が自分の部屋に戻ったので、俺たちも自分の部屋へ。

 兄の部屋とつくりはまったく同じようだ。


「お兄様大変なの」


「アリサ、どうした」


「お風呂があるの」


 思ったよりなかなか贅沢なつくりだ。

 風呂は魔力により温める方式のようだ。


「お風呂毎日はいれるのはとてもうれしいの」


 部屋を見渡してみると、とりあえず生活するのに困らないだけの設備があるようだ。

 いろいろ助かるな。


「ベッドが少し小さいな」


「アリサは寝相いいから問題ないの」


 いやきっと問題ある気がする。まぁ交代でどちらか寝袋だな。


 とりあえず、冒険者ギルドなどは明日にして、今日は夕食までのんびりすることにしよう。

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