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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第3章 王都への旅
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3-12 街道

 城壁都市シグネルを抜けて、王都へ出発。

 ここからは街道を通っての旅となる。


「街道の旅もいいものなの。

 お兄様と腕を組んで歩けるの」


 アリサは俺の左という定位置に戻ってご機嫌そうだ。

 確かに山道はこうして歩けなかったからな。


「今夜は次の街のトラーヌで宿泊って感じか?」


「それでもいいんだけど、昼過ぎには着いちゃうから、もう少し足を伸ばしてもいいかも」


「その次の街って結構離れてないか?」


「離れてるね。

 別に野宿でもいいかなって思うの。

 途中にそれなりの森があるみたいだから、夕食も捕まえれると思うの」


「じゃそんな感じで行こうか」


 トラーヌへは予定通りに昼過ぎに到着。

 ちょっと遅めの昼食だけとって、そのままトラーヌは通過した。


「普通の旅人はどういうパターンが多いのかな?

 なんか中途半端だよな」


「多分だけど、シグネルに泊まらずに今のトラーヌで1泊すると、次のパファエルまでちょうどいい道のりだと思うの。

 これは今気づいたの」


「そういう手があったか。

 まったく考えてなかったな」


「急ぐ旅じゃないから効率とかあまり考えなくてもいいの」


「そうだな」


 トラーヌを出てしばらく進むと鬱蒼とした森が姿を現した。


「街道からは少しそれるけど、あの森で夕食を調達するの」


「わかった」


 森はいろいろ癒やされる気がする。

 いつかの森のようにアンデッドも現れないしな。


 ただ、リスや小鳥のような小動物は見つかってもなかなか夕食になりそうな獣には出会えない。

 

「シカさん発見なの」


 アリサは魔法を撃とうとしたようだが、密集した木がジャマになって狙いを定められない様子。

 そのうち、シカはこちらを見つけたようで逃げていった。


「追いかけるの。

 荷物お願いなの」


 荷物を置くとアリサはシカを猛スピードで追いかけていった。

 シカって馬と同じくらい速いって聞いたけどなぁ。


 あ、なんか魔法使った。

 すっごい速さだな。

 見えなくなっちゃった。


 あ、戻ってきた。


「倒したの。

 荷物を取りに来たの」


 獲物は置いてきたようだ。

 重そうだからな。


「早く行かないとヤマイヌたちに取られちゃうの」


 2人して倒したシカのもとへ向かって解体。

 今夜はシカ肉料理のようです。


 この森は木が密集してるので、火を使うのにちょっと不安がある。

 解体作業後は森を抜けたあたりで夕食をとることにした。


「2-3日お肉に困らないからこのまま野宿続けてもいいかも」


 宿屋に泊まったのはシグネルの1泊だけで、結局山の旅と似たような感じになりそうだ。

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