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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第3章 王都への旅
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3-11 兄への手紙

 先日始めた「クマの料理屋さん ~のんびりVRMMO~」のほうが予想外に人気が出て、「妹が最強すぎて冒険がぬるい」のブックマークをあっという間に抜かしてしまいました。

 人気出たのはうれしいんだけど、なんか気持ちは複雑です。

 冒険者ギルド横のお店で昼食を取りながら今後の方針をアリサと相談。


「この街でしばらく冒険者として活動するか、それともさっさと王都へ向かうか。

 アリサはどっちがいいと思う?」


「近くにそれなりのダンジョンもあるし、依頼もいろいろ多めだから、ここで活動するのもそれなりではあるの。

 でも、ダンジョンは街の西側になるみたいだし、さっき依頼見てたら西側のばかり残ってたの」


「毎回、あの行列はちょっと勘弁してほしいよな」


「そうなの」


「この街はスルーして王都まで一気に行っちゃうか?」


「アリサとしてはそれでもいいんじゃないかなって思うの」


「ここから王都までどのくらいだろう?」


「寄り道しないなら4-5日でつくみたいなの」


「それならすぐだな。

 ここはさっさと王都へ向かうか」


「わかりましたの。

 王都へ直行するなら、この街からミカエル兄様へお手紙出しておくといいと思うの」


「おっと、すっかり忘れてた。

 なら俺が書いておくから、アリサはいろいろ買い物のほうを頼む」


「わかりましたの。

 ところで今夜の宿はどうしますの?」


「んー、いろいろしてると夕方になっちゃうか。

 途中で野宿してもいいけど、ひさびさに宿屋とって、ベッドで寝るか」


 冒険者ギルドでオススメの宿屋を紹介してもらい、そこで1泊することに。

 アリサはさっそく買い物に向かったので俺は机に向かって、兄ミカエルへの手紙を。



☆☆☆


ミカエル兄上様


 お元気ですか。

 父上から聞いているとは思いますが私は冒険者として活動しております。

 先日、アリサも冒険者となり、2人で活動することになりました。

 現在、この手紙を城壁都市シグネルで書いております。

 明日から王都へ向かって旅立つ予定で、何事もなければ数日後に王都を訪問予定です。

 ひさびさに兄上にお会いできるのをアリサともども楽しみにしております。


                                シモン


☆☆☆



 うーん、こんな感じかな?

 手紙とかあまり書いたことがないから、あらたまって書くとなんだか変な文章になってる気がするなぁ。

 うーん……


「お兄様、ただいまですの」


「おかえり、アリサ。

 手紙書き終わったんだけど、見てくれないか」


「わかりましたの」


 アリサが手紙を読んで、ちょっと考えてから、


「これで問題ないと思いますの」


「よし、さっそく手紙出してくる」


「アリサも一緒に行きますの」


「そうか、じゃ手紙出したら、そのままちょっとブラブラと観光して夕食にしようか」


「はいですの」

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