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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第3章 王都への旅
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3-10 城壁都市シグネル

 城壁都市シグネルの門へ到着。

 こうして近くまでくると、城壁が圧巻だ。

 この壮大さが実際の防御力以上に、敵へ心理的に攻める気をなくさせるのに効果的なんだろうな。


「お兄様、すごい行列ですの」


「まいったな、朝からこの行列か。

 この状況がわかってたなら、もっと早起きして来るべきだったな」


「そうなの。

 しかたないから並ぶしかないの」


 この門が王都への関所を兼ねているため、街への入場には時間がかかるようだ。


「お昼までに入れるかどうかって感じかな」


「そんな感じなの」


 2時間以上かかってやっと係官のところまでたどり着いた。

 2人とも冒険者カードがあるため、入場は問題なし。

 冒険者ギルドや商人ギルド・職人ギルドなどへ登録していない人々はいろいろ手間が多いから面倒だ。


 真っ先に冒険者ギルドへ向かうことにした。

 2人ともBランクに上がっているため、依頼を受ける必要はないが、1年以上未届けで冒険者カードを更新しないと冒険者としての資格を取り消されることがある。

 冒険者ギルドはどこの街にでもあるというわけではないから、大きな街に寄った時は顔を出して、冒険者カードを更新しておかないと危険だ。

 それに冒険者ギルド気付で手紙などが届くこともある。


 冒険者ギルドにはいると中途半端な時間だったこともありすいていた。


「すみません、2人分の冒険者カードの更新お願いします」


 冒険者ギルドの受付に俺とアリサの冒険者カードを提出した。


「わかりました。少々お待ち下さい」


 受付の女性は2人のカードを受け取ると事務的にカードの処理をはじめた。


「あら、メルドーラからここまで途中の街のギルドには寄らなかったの?」


「はい、街道通らなかったもので」


「じゃ、山を抜けてきたんですか。

 珍しいルートを通ってきたんですね」


 手続きを終えて、冒険者カードが返された。


「ここは初めてのようだから、一言だけ注意を。

 依頼を受ける時は目的地に気をつけてね」


「というと」


「西から来たからわかると思うけど、都市の西が目的地の依頼を受けると、門を出るときも入るときも思いっきり時間がとられますからね」


「あ、そうですね。

 わかりました。ありがとう。

 それと、買い取りはどちらに行けばいいでしょうか?」


「買い取りはこの左手に進んだ先に扉があるから、そこを入った先に窓口がありますのでそちらでお願いします」


「いろいろありがとう。

 それではまた」


 指示されたとおりに進んだ先で、


「すみません、買い取りお願いします」


「はいよ、ここに出しとくれ」


 買い取り窓口は髭を生やしたごつい感じのおっさんだった。

 俺は旅の途中で狩った獣やモンスターの皮や牙など換金できそうなものを出していった。


「ほー、キレイに解体されてるな、あんちゃんかい?」


「いや、あっちの妹が」


「ほー、なかなかいい腕してるな。

 この状態ならいい値つけれそうだぞ。

 ちょいと待ってな」


 しばらくして鑑定が終わったようで、合計630Gの収入となった。

 想定してたより高く買い取ってくれた感じだ。

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