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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第3章 王都への旅
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3-6 魔族の性事情

 さぁ出発だと意気込んで行こうとするリィ。


「おいおい、いくらなんでも服を着ろよ」


 いくら魔族とは言え、女の子がすっぽんぽんってのはちょっと目の毒である。


「え?ボクはまだ生殖できないから、特に服とか要らないと思うんだけど」


「魔族の常識はそうなんですの?」


「うん、魔族は寒さとかにも強いからね。

 生殖可能な年になったら、ちゃんと皆服着てるよ」


「女の子が裸でいても、特にいやらしいことはされないんですの?」


 アリサはいろいろ興味津々のようだ。


「だから、ボクはまだ生殖できない体なんだから、いやらしいこととかどうやってするの?」


「どちらかというと人間より健全っぽいな」


「え、人間は子供とも、生殖するのか?!

 おにいさまもそうなのか?」


「いや、俺は大人の女にしか興味ないし。

 ただ人間の中にはいろいろ性的に倒錯した趣味のやつも混ざってるから、注意したほうがいい」


「まぁ郷に入っては郷に従えと言われてたから、服を着るのもしかたないか」


 そう言うとリィは魔法を唱えると、黒のタンクトップとショートパンツを身に着けた。


「ありがたい。さすがに裸の女の子にちょろちょろされると視線に困る」


「やはり、おにいさまも少しそうなんだな……気をつける」


「いやいやいや、でも気をつけてくれ」


「ねぇねぇ、リィ。

 もう少し聞いてもいい?」


 アリサのほうはまだいろいろ聞きたいことがあるようだ。


「なんだい?ボクでわかることなら答えるけど」


「魔族は6歳くらいで大人になるんですよね。

 大人になったらもう生殖可能なんですの?」


「うん、そうみたいだよ」


「生殖可能になったら皆、すぐに生殖行為しちゃう感じなんですの?」


「魔族は獣と違って繁殖期とかないから、1年中生殖可能だって教わったよ。

 ただ生殖に関しては結構、部族によって風習が違うらしいんだ。

 ある部族は結婚ってのして決まった相手とした生殖しないって言うし、強い男が部族全部の女と生殖するって部族もあるし、もうそういうの全く関係なく好きなとこで好きな相手と自由に生殖してるのもいるらしいよ」


「そのあたりは人間と同じ感じかもしれないなぁ」


「そうなの、蛮族のほうも含めると似たような例はいろいろ聞いたことがあるの」


「ふーん、人間も似たようなものなのか。

 おにいさまとアリサは生殖しないのか?」


 いきなり、こいつは何を言い出しやがる。


「いや、俺達は兄妹だから!」


「人間は兄妹だとしないのか?」


「普通はしないことが多いようだ。

 魔族はするのか?」


「よく知らないけど特に関係なくするんじゃないのか?

 親子は普通しないようだけど、他はあまり関係なくしてると思うよ」


「アリサはしても問題ないと思うの」


「いやまぁ、なんだ。

 その話はやめないか?」

 ちょっと話題を変えたいと切に。


「しかたないから話題を少し変えるの。

 少し疑問に思ったことがあるの。

 6歳位から生殖可能で1年中生殖してると魔族の人口がどんどん増えていったりするんじゃないかなと思うの」


「そう言われてみるとそうだな。

 聞いた限りでは人間より結構活発にしてそうだし」


「あのね。

 魔族は同じ部族間でも個体差が大きいせいか、なかなか子供ができないんだよ。

 かと思えばまったく違う部族間でも子供ができてみたりと。

 そんなこんなで、1人の女の作る子供の数は一生かかって3人くらいらしいよ」


「ふーん、そうなんだ。

 どうでもいいけど、リィって結構物知りなんだな」


「えっへん。

 学校を皆より1年以上早く卒業できちゃったから、おとなになるまでヒマになって、こうやって旅に出たんだ」


「おー、優秀なんだ。

 いろいろ勉強になった。ありがとう。

 アリサもこんなところでいいか?」


「うん、新しい知識に触れるとわくわくするの」

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