表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第2章 不死の王
30/129

2-13 仲間を求めて

「どうするのがいいんだろう?」


「しばらくはお兄様のスキルアップを兼ねて、このまま冒険者を続けてればいいかと。

 ただ、先々のことも考えておかなければならないとは思うの」


「具体的にはどんなことを?」


「あの魔王の残した魔力を見る限りでは、アリサ1人では太刀打ちできないの。

 お兄様の力を思いっきり注いでもらって、アリサもレベルアップが必要ですの。

 でも、それ以上に仲間が必要だと思うの。

 いざ魔王と戦うとなったときに信頼できる仲間が」


「信頼できる仲間か。

 どんな職の人がいいんだろう?」


「ある意味それはどうでもいいですの」


「どうでもいいってことはないだろう」


「アリサもお兄様も戦い方はある程度融通がきくと思うの。

 それにお兄様の特殊能力があれば、新しい仲間も自然にどんどん育ってくれるの。

 だから、選ぶ基準は性格とか相性とかそういうのを見ていけばいいと思うの」


「内面的なものが重要か」


「そしてこれはアリサの想像だけなんだけど、そういう仲間とはある程度運命的に出会えるんじゃないかなって思ってるの」


「運命的か。

 ライナさんのように?」


「うん、ライナさんはその1人だと思うの。

 前の勇者シモンの血を引くとかいう仲間と偶然出会ってそれで何も関係ないとかありえないと思うの」


「でも、その流れは他にいないよな。

 確か残る2人は冒険途中で死んじゃったはずだし」


「ですの」


「そうなると、この街で冒険者してるより、広く世界を旅するほうがいいのかな?

 新たな出会いを求めて」


「アリサもそれがいいと思いますの。

 お兄様が素敵な女性と巡り合う旅ですの」


「おいおい、仲間って女性限定なのか?」


「アリサはそのほうがいいと思いますの。

 学生の頃を思い出しても、これだけアリサがお兄様一筋と広言していたのにもかかわらず、言い寄ってくる男たちばかりでうんざりでしたの。

 男性の仲間とか、またそういう日々となって、アリサの気が休まる日がありませんの」


「アリサは可愛いからしかたないよなぁ」

 アリサが思いっきり照れて、もじもじしている。


「お兄様、それに考えて見てください。

 アリサがこうやって、ベタベタくっついてる逆の右腕に、筋肉モリモリの男性が同じようにくっつくことになるんですの」


 想像してみた……


「女性の仲間がいいです」


「ただ、女性の仲間ができてお兄様とベタベタしてると、アリサが激おこになるので、そのあたりは注意してほしいの」


 めんどくさいやつだな。

 まぁ、アリサはいろいろとちょろいから、あまり心配はしてないが一応聞いておくか。


「そんなときは、どうしたらいいんだ?」


「アリサをギュっとしてあげたり、いいこいいこしてあげたりしないとダメなの」


「ああ、こうすればいいんだな」


 ギュっとした後に、いいこいいこしてやると、アリサは溶けてしまいそうになっている


「幸せですの」


「なぁ、俺が勇者で本当にいいんだと思う?」


「お兄様は昔からアリサにとって、勇者様でしたの」


 俺が勇者とか不安なのは当然だが、アリサといっしょならなんとかなるんじゃないかなって気がする。



第2章完了

これで第2章完了となります。

第3章ですが、すでに執筆が少し進んでいますので、明日から開始する予定です。

引き続きおつきあいください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ