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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第2章 不死の王
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閑話 エルフ村にて

 さて、その頃のエルフ村では、


「おばあちゃん、ただいまー」


「おー、ライナや、早かったのー。

 どうであった?」


「あのねあのね、森で人間の2人組に出会ったの。

 その2人がね。

 聞いたら、おばあちゃん、びっくりするよ。

 腰抜かしたりしないでね」


「なんだね。私くらい長いこと生きてると、少しくらいのことじゃ驚かないよ」


「その2人組はね。シモンとアリサって言ったのよ」


「……!

 びっくりしたわ。

 なんだいその2人は、シモンさまの名を騙る偽物とかだったのかい?」


「あのね、それがね、おばあちゃんの話に出てきたおじいさまのシモン様と賢者のアリサ様の子孫なんだって。

 2人はその先祖の名前をもらったらしいの」


「おやおや、人間にはそういう習慣があるのかね。紛らわしいね」


「そうよねー。

 それでね、そのシモンさんがね、会ってすぐに私のこと見て、あまりに美しすぎて言葉が出なかったって言ったのよー」


「なんか、昔そんなこと言った勇者がいたような気がするのぉ。

 それで、そのシモンって男はどうだったんだい」


「どうって?」


「男前だったんかいってことだよ」


「んーどうなんだろ。

 人間の美醜ってよくわからないんだけど、なんとなくいいかなーって」


「ふーん、いいかなーってねぇ」


「うん」


「ライナ、その男に惚れたな」


「えーーーー、そんなことないよー」


「いやいや、だいたい戻ってきてからその男の話しかしてないじゃないか。

 世界樹の話はどうした」


「あ!」


「まぁ言われんでもわかっておるけどな。

 世界樹が無事に蘇ったのは、ここで寝ていてもわかることだ」


「うん、そうなの。

 シモン様ともう1人のアリサって娘と私とでね、おばあちゃんたちが残した封印を再活性させてね」


「そこじゃ。

 確かにあの封印が再び輝くのを感じたが、やはりそういうことであったか。

 となると、その者たちはやはり。

 うん、それ以外に考えられぬか。

 どうしたものかのぉ」


「おばあちゃん急にぶつぶつとどうしたの?ボケがはじまった?」


「ボケてなどありゃあせんわ!」


「それでなんだ。

 ライナはその男にもう一度会いたかったりするのか?」


「え、うん。

 会いたいな」


「ライナも人間との子をなすようになるのかのぉ」


「え?」


「いやいや、すべてが精霊のきまぐれ次第じゃのぉ」


「また会えるかな?」


「なんとなく会えるんじゃないかって気がするのぉ。

 まぁその2人には会ってみたいから、その時はここへ一度連れてくるんだぞ」


「うん」

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