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妹が最強すぎて冒険がぬるい  作者: 鳴嶋ゆん
第2章 不死の王
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2-5 森の探索へ

 とりあえずは、フォレストウルフから片付けておこう。

 フランクさんから、フォレストウルフをよく見かける場所を聞いて向かってみると、3匹ほどのフォレストウルフの群れを発見。


 臭いに敏感ということなので風下から近づいて、アリサが範囲睡眠呪文をかけると、3匹とも問題なく寝たようだ。

 さすがにモンスターと違ってただの凶暴な動物。

 呪文抵抗とかは0に近いようなので、ほぼ問題なくこうした呪文が効くようだ。

 起こさないように注意深くとどめを刺して次へ。

 次いで2匹の群れを、そして離れていた1匹を発見して同じように処理。


 それから1時間ほど範囲を広げて捜索したものの、フォレストウルフの影はなかった。

 他の凶暴そうな動物も発見できなかったため、これで大丈夫だろうと判断し、フランクさんに報告、依頼事項はこれで完了となった。


 森の捜索は午後にすることにしていたが、下見というか、森の境のあたりまで行ってみた。


「でかい森だなぁ、これって普通に迷子になりそうな気がする」


「太陽も見えなくなりそうですから磁石を頼りにしたほうがよさそうですの」


「磁石は用意してあるけど、それだけじゃ不安があるな」


「迷子用ではないけど、ここに脱出用のホームポイントを設定しておいたので、帰りは帰還呪文で問題ないの」


「あれはダンジョンじゃなくても使えるんだ」


「ダンジョンとかは出口が自動的にホームポイントになるんだけど、他の場所でもホームポイント設定しておけば使えるの」


「なら、アリサとはぐれなければ問題ないか」


「お兄様が迷子にならないように、しっかり腕を捕まえておくですの」


「んじゃ、腹ごしらえしたら行くことにしましょうか」


「そうしますの」


 昼食を頂いた後に、フランクさんへ


「危険なことをするつもりはありませんが、もし明日の夜になっても2人が戻ってこなかったら、この手紙を冒険者ギルドへ届けてくださいませんか?」


「わかったけど、くれぐれもムチャなことはしないようにしてくれよ」


「わかってますよ。では行ってきます」


 フランクさんとリタさんに見送られて、森への探索にはいった。


 森に踏み入って10分ほど歩いていくと、スケルトンが1匹フラフラと彷徨っているのを発見した。

 世界樹の森にアンデッドという非常に似つかわしくない光景。

 どうやら悪い予感が的中したようだ。


 とりあえず見つけたアンデッドは倒しておかないといけない。

 剣を抜いてそっとホーリーウェポンの呪文を唱える。

 これでアンデッドへのダメージがいくぶん増すはずだ。


 と準備をしたものの、ここはアリサにまかせておこう。

 アリサがターンアンデッドを唱えると、スケルトンは崩れていった。


 そしてまたしばらく歩いていくと、今度は2匹のゾンビの姿が。

 俺が再び剣を構えると、アリサからの静止が。


「待って、さっきのスケルトンも、あのゾンビも同じ方向に向かって行ってるように見えるんですの」


 そのままゾンビの後をついていくことにした。

 ゾンビの歩みはとてもゆっくり。

 特に隠れなくてもこちらが見つかりそうにないし、逆に見失うこともないであろう。

 尾行としてはとても楽な部類であろうが、ゾンビの後をついて行くというのはあまり気持ちのいいものではない。


 しばらくそのまま進んでいくと、遠くから剣撃の音が。

 近づくと1人の女性が4匹のスケルトンと戦闘になっている。

 それを見つけた先ほどのゾンビ2匹が戦闘に加わろうとしているようだ。


「加勢するぞ」

 アリサに小さくつぶやき、剣にホーリーウェポンをかけながら、俺は駆けていった。

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