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「え!い、いきなり言われても.......。」


その男の子は戸惑いながらも私に名前を教えてくれた。


「僕は山城隆也だよ。」


「隆也っていうんだね。」


「そうだけど...。」


「隆也.....。じゃ、たっくんって呼んでもいい?」


「え?」


「だから、たっくんって呼んでもいい?」


「う、うん別にいいけど....なんで?」


その男の子は凄く困っていた。なにせ、私が急に言い寄るものだもん。困って当然だね。私はその男の子になぜ『たっくん』というのか説明をした。


「呼び方ははなんとなく。」


「なんとなくって...。」


「ねぇ。」


「なに?」


「たっくんが寂しそえ....だから私たっくんと遊ぼうと考えてるの。」


「ここは体がダメな人が来る場所だから来ちゃだめだよ...。あとね心配してくれてありがとう、だけど僕看護師がいるから全く問題ないよ。」


「そう.....。」


私はこのとき落ち込んでしまった。私はその男の子を何とかしたかった、むしろ元気を与えたかった。その男の子の声も聞いてもとても苦しそうなのに....。私が凄く戸惑っていると、


「コラ!千夜!どこいってたの!?トイレにもいなかったから心配したんだよ!」


私の母親が私を見つけてはすぐに私を叱った。


「.....すみません。」


「全く。違う場所に行きたいならいなさいよ!」


「...すみません。」


「こらこら、あまり、千夜を怒らないでくれ。」


「あなた!だけどもしこの子のみに何かあったら...。」


「心配しすぎだ。」


「すみません。お父様、お母様。」


「まあ、無事ならいい....。ん?そこの男の子は?」


私がこの男の子を紹介しょうとしたらその男の子が自ら自己紹介をした。


「あ、こんにちは。僕は山城隆也といいます。」


「お、小学生だといううのに礼儀正しいな。」


「あ、はいありがとうございます。あ、それと......。」


「なんだね、坊や。」


「先ほど千夜さんとぶつかってしまってその...すみません!」


その男の子は深々(ふかぶか)と頭をさげた。その直後に私の両親の目の色が変わった。このときの両親は怒っているているのだと私は悟った。


「おい、気安く私の娘の名前を呼ぶな。あと、ぶつかったこととは一体なんなんだ?」


「そうよ。あなた、この千夜になにしたのよ!」


「え...それは僕と角でぶつかってそれでこかしてしまって.....。」


その時、父はその男の子の顔面をめがけて右手で殴り飛ばした。その男の子は吹っ飛んで壁にあたって、その男の子の鼻と口から血が出ていた。その男の子は激しく泣いた。廊下の赤いものはその子の血だったのである。私はその一瞬のひどくそしてとても怒ったあのとき、私は今でも忘れしなかった。

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