暗闇パニック<1>
真夜中の学校…外から建物を見るだけで背中がぞっとする。
そんな中一人の少年がアル中学校の玄関前に立っていた。
「やっぱ帰ろうかなぁー。」
弱音を吐く少年の後ろから、
ドゴォ!
「弱音なんか吐くんじゃねー!」
少年の肩にチョコンと、白い熊が乗った。
普通ではない。
人間の言葉を話す生き物だった。
名はクマタ。腰には拳銃やらいろいろ付けている。少年の名前は坂口 流。
「だだだ、だって、クマタは恐くないの?」
「何がだ?」
クマタは普通に答える。
「夜の学校だよ!?理科室だよ?それに…」
話が言い終わる前に、
ボォッ!!
「フギャァァァ!!」
流の肩が光った。
しかしそれは、クマタが小さな懐中電灯を顔に当てて怖がらすというよくある
遊び。
ただそれだけだった。
「そんなんでビックリすんな、男だろ。」
ホワイトは男として普通のことを言った。
流も小さく頷き肩に乗っているクマタに言った。
「も、もういいよ、とにかく行こう。」
流が錆び付いた門を開けると、クマタがそれを止めるように
「何をしにいくんだ?」
ガシャァン!!
流が錆び付いた門に顔面をぶつけた。
確かに流以外誰も何も知らなかった。
「忘れ物したんだ。」
「なーんだ、それだけか。」
クマタのコメントにうんうんと頷きながら闇の中に入って行った。
第1話『暗闇パニック』<1>
終了。
<2>へ進む・・・・・。
+あとがき+
『ESCAPE!』どうでしたか?
まだ第1話の途中ですね。
というかいきなり始まって「意味わかんねー!!」と思われた方も多いのでは?
第2話でちゃーんと流とクマタの出会いを
書かせていただきます!
では、これからもヨロシク願いします!!