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7-A 監視と子守

『Melody Rain』

https://www.youtube.com/watch?v=NkgMn3nezHs


過去編入った!これでフラグ(伏線)は整ったぜ!と、テンションを上げながら書きました第七話。よろしくお願いします。

 ティアカウス・クライデルファン・イギルスタン国王は、建国以来代々続くイギルスタンの君主ではあるものの、政治の実権は選挙によって選ばれた総統に任せるという形を取っていたので、イギルスタン共和国という名が付いている。

 そんな国王と総統が住まうイギルスタン宮殿及び首都イギルスタンは、国土の西端、背後に高い崖の迫る位置に建っていた。

 なぜそのような立地になったのかといえば、防衛のし易さである。海路は事実上無く、陸路は一方向で防備が固めやすく、さらに曲がりくねったイギルスタン城下町の造りが敵の侵攻を困難にする。空船による空からの侵入も、リートレルム随一の戦列空船部隊の手により駆逐される。

 戦争による他国の侵略、植民地支配により発展してきた大国らしく、全てが軍に優先される創りの巨大な宮殿の一室に、ミーファは監禁されていた。

 人質といえどもコーディシア第一王女を邪険に扱うことはせず、部屋は一人が過ごすには広すぎる空間と十二分な衣食が確保され、豪華な装飾と、要望には可能な限り応える侍女が交代で付いていた。

 そのような待遇にあっても、否、むしろそんな環境にあるからこその不満を隠そうともしないミーファは、食事にもほとんど口を付けず、一切何も喋らないという状況を三日間続けていた。

「ミーファ様、何かお望みの物はございますか?」

「……」

「お食事がお口に合いませんか?ほとんど召し上がっていらっしゃらないようですが」

「……」

 報告を受けた第七師団の部隊長ラキが驚くほどの強情振りは、ややあって師団長のイーフにも伝えられた。

「ご報告いたします。ミーファ様、大変機嫌がよろしくないと見受けられます」

 それ以上伝えることがない簡潔な報告に、執務室で事務作業をしていたイーフは手を止め、溜息を吐く。

 何故自分がこんなことをやっているのだ。というのが、溜息の理由のほとんどだった。それぞれに役割があるほかの六師団と違い、第七師団は必要に応じて派遣される遊撃部隊だ。

 緒戦でやや遅れを取った感はあるものの、現在前線は第一から第三師団で十分な戦果を挙げており、国防を担う残りの師団も、小国家連合の侵攻に備えてはいるものの、動きは無い。つまり、第七師団は未だ“待機”であり、そんな中で第四師団の別動隊が誘拐したミーファ王女の護衛を任されたという格好だ。

 いや、これは子守だな。と、イーフは考え直す。ミーファ王女は14歳。16の自分が言うのもなんだが、まだ子供だ。

「あまりストレスを溜め込むと、お身体にも障ります」

「そうだな」

 自由を奪われた不満と、さらに不安。まさか命に係わることはないと思うが、総統から受けた指令は『ミーファ王女を逃がすな』と、さらに『身の安全を確保し、心身の健康を損なうな』ということだ。

「命令は忠実に守らねばならない。何か案はあるか?侍女から、もっと何か聞いていないか?」

 ラキは、困ったように頭を掻く。その仕草に、何か言いたげな雰囲気を感じたイーフは意見を促す。

「何でもいい、言ってみろ」

「はい。ミーファ様は、まだお若くいらっしゃいます。それも、かなり多感なお年頃です」

 そう言えば、この部隊長に子供は居ただろうか、とイーフは詮無きことを思い巡らせた。兵士は意外と早婚だ。まだ40に届かないこの男にも、それくらいの子供がいるのかもしれない。

「ミーファ様がコーディシアでどのように生活しておられるかは分かりませんが、どうしても宮殿には、大人が多くなります。同じ年頃の者がおりません」

 おい待て、という言葉をギリギリで飲み込んだ。とりあえず最後まで聞いてやろう。

「え~、師団長閣下にあっては、確か年齢が―――その―――」

「16の若造だ。知っているだろう」

 明らかに言い淀む部隊長に苛々した調子で言ってやる。昨年まで兵士士官学校にいたのだ。

「はい、そうでありますから、その―――」

「『ガキのお守りはガキがやれ』そう言いたいんだな?」

「い、いえ、滅相も無い。ただ、同年代の方ならば、多少なりともお話相手になれるかなと、そう思いまして―――」

 狼狽した様子で、しかし、暗に『お前がやれ』と言ってくる部隊長に、再び大きな溜息を吐くイーフ。

「―――いいだろう。やってみよう」

 イーフは立ち上がり、首を鳴らしながら部隊長を一瞥した。師団長になって一ヶ月で、国境付近に現れた賊を一人で殲滅した目に睨まれ、ラキは萎縮する。

「仕事が残っている。お前がやっておいてくれ。ミスは許さん。書類は一字一句間違えるな。字が汚いのも厳禁だ」

 端的に意趣返しをして、イーフは我儘な王女の待つ部屋へと、重い足取りで向かった。

「何故俺がこのようなことを……」

 愚痴をこぼしながら、軟禁部屋の扉をノックする。侍女の声がしたので「イーフだ。入るぞ」と言い、扉を開ける。

「あ、お待ちくださいイーフさ―――ま……」

「……」

 気乗りしない気持ちが行動を焦らせたのかもしれない。真相は分からないが、とりあえず王女殿下は着替え中だった。それも、最も裸に近い状態の、その白くきめ細かい肌が最も露わになっている状態でだ。

「済まない。出直そう」

 いや、もう今更平静を装ったところで色々と手遅れだということくらい分かっているが、ほかにどんなことをすればいいのかも分からない。

 斯くして、侍女が再度「もう入ってきても大丈夫です」という言葉を聞くまで、イーフは腕組みをして、その仏頂面をさらに無表情に固めて部屋の中に入った。

「ミーファ様、イギルスタン軍第七師団長のイーフと申します。先程は、大変失礼を―――」

 その言葉が終わる前に、ミーファは口を開いた。この宮殿で発した最初の声は「少し外していただけますか?」という侍女への言葉だった。

 初めての指示が「出て行け」ということに少し困惑しながらも、侍女は黙って部屋を出て行った。

「どうぞ座ってください、イーフ様」

 天蓋付のベッド、大きな化粧台、10人ほどが余裕を持って入れる風呂まで完備されている部屋には、現在二人の少年少女だけ。イーフは居心地の悪さを感じながら、近くにあった椅子に腰かけた。

 瞬間、頬に衝撃が走った。椅子から転げ落ちたのは、平手ではなく拳だったからだということが分かったのは、(ほとんど)裸を見られたことで、真っ赤な顔で涙目になって怒りを表現する一国の王女を見上げてからだった。

「あの、本当に申し訳―――」

 プリンセスから放たれたまさかのグーパンチにやや戸惑いながらも謝罪の言葉を紡ごうとするが、軍人すら仕留める見事な右フックを放った姫君はにべもない。

「出て行って。私が総統に貴方の処刑を進言しないうちに」

 これは相当いけない。こと荒っぽい事象にかけては得意だが、こうした場合の対処法は士官学校では教えてくれなかった。

「それが、ミーファ様のご要望とあれば―――」

 とりあえず、会話|(?)をすることには成功したのだ。侍女もコミュニケーションを取り易くなるだろうと、勝手に自分を納得させて部屋を出ようとする。

「待って」

 しかし、呼び止められる。イーフは恐る恐る振り返る。ミーファは着させられたドレスの裾を掴み、赤い顔を伏せながら言った。

「先程のことは忘れて差し上げますから、私を外に連れて行ってください。部屋の中では息が詰まってしまいます」

「それは―――」

 できない。が、命令違反は、良くて階級降格。一国の王女、しかも14歳の少女の裸を見てしまった罪は、良くて投獄、最悪処刑だ。イーフは瞬時に二つを天秤に載せた。どちらが重いかは明白である。

「分かりました。宮殿の裏から外に出ましょう」

 裏は断崖絶壁である。よもや逃げ出すことも無いだろう。イーフはそう考えて、ミーファを連れ出す。エスコートする間、かなり距離を取られてしまっていたが仕方の無いことだろう。

 途中、何度か常駐する兵士たちに出くわしたが、そこは師団長の強権で何とか黙らせて、宮殿の外、崖の上の高原に出て行った。

 丈の短い草木を揺らす緩やかな風は潮の匂いを含んでいる。少し離れたところでは波の音が聞こえる。ミーファは目を閉じて息をふんだんに吸った。美しい銀髪が揺れ、碧眼が穏やかに開かれるのを、イーフは黙って見ていた。

「良い風です。すこし走ってもよろしいですか」

「まぁ、いいでしょう」

 イーフの許可を得て、花が咲いたような笑みを浮かべたミーファが駆け出した。

「ミーファ様、あまり遠くに行かれると危ないですよ」

「分かっています」

 だが、ミーファは立ち止まらない。イーフはただならぬ雰囲気を感じ、全速力でミーファを追いすがった。

「ミーファ様!」

 あと数歩で落ちるというところでミーファの手を取る。引き寄せた瞬間、体のバランスを崩し、二人揃って倒れてしまった。

 不可抗力とはいえ抱きしめられ、草原の上に押し倒されたミーファが再び機嫌を損ねた顔を見ながら、イーフは“終わった”かもしれない、と思った。

「どいて」

 王女という肩書を捨てた口調に、本気の怒りを感じ、イーフは飛び退いた。跪いて許しを請う。

「本当に申し訳ありませんでした。しかし、この先は断崖絶壁となっておりまして―――」

 謝罪と言い訳を早口で述べるイーフに、立ち上がったミーファは顔を赤くしながら言った。

「いいです。許します。ありがとうございました」

 とりあえず許しを得たイーフはホッとすると、もう一つ確認したいことを訊いた。

「今回のことは、その、部屋に、勝手に入ってしまったことも、どうかご内密に」

「ふふ、どうしましょうか」

 立場の弱いイーフに、ミーファは悪戯っぽく笑った。初めて見せる笑顔は、イーフにとってはさながら小悪魔である。

「また外の空気を吸いたくなる時もあるかもしれませんから、その時はよろしくお願いいたします。いやらしい師団長様」

 言い返す言葉も思いつかず、イーフはこの短時間に人質に主導権を握られてしまったことを思い知った。恨むべくは自らの軽率さである。

 結果的に、やや機嫌を良くしたミーファを部屋に連れ戻し、執務室に戻ると、また大きな溜息を吐いて事務作業を続けていたラキを辟易させた。

「あ、イーフ様、お疲れ様です。仕事なら、私が―――」

「ああ頼む。どうやら正式に子守役に任ぜられてしまったらしいからな」

「それは善いことでした―――って、ええ!?」

 ほんの思い付き程度の提案が実ったことに自身が一番驚いているラキを尻目に、イーフはまた深く息を吐いた。


 わずか一時間にも満たない出来事で完全に主導権を握られてしまったイーフは、明くる日もミーファに呼び出されることになる。

「ミーファ様が、イーフ様であれば話をすると」

 そう言う侍女の顔が、少し面白がっている風なのは見ないようにして、部屋の中に入る。

「お呼びですか?ミーファ様」

「お待ちしておりましたイーフ様」

 昨日はドレス姿だったが、今日はかなりシンプルな装いのミーファは少し楽しそうな顔でイーフを迎えた。

「また外に出たいとおっしゃるのですか?」

「察しがよろしくて助かります。今日は街に出たいのです」

 イーフは露骨に嫌そうな表情をしてみせた。

「ミーファ様、多少はお立場をわきまえて頂かないと。貴女は今、イギルスタンに身柄を拘束されているのですよ?私の任務はミーファ様をコーディシアに逃がさないことなのです」

「それに、私の機嫌を損ねないように、ですよね」

 イーフは何も言えなくなる。

「私がここに連れてこられた“本当の理由”、知らないとでもお思いですか?イギルスタンにとって、私は重要なカードです。丁重に扱って頂かないと、拗ねてしまいますよ」

 こちらの思惑を全て読んだ上で、さらにイーフの弱みにもつけこむとは。14の子供かと思ったら、中々どうして肝が据わっている。

「度胸のあるお姫様だな」

 思わず敬語を外して呟いてしまったが、ミーファは気にせず、イーフの腕を取った。

「さぁ、参りましょう、イーフ様。欲しいものがあるんです」

 楽しそうに笑うミーファのペースに持って行かれそうになるが、イーフは何とか踏みとどまる。

「お待ちください。ご所望の物ならば、私が手配いたします」

「自分で選びたいのです。とても楽しみです。お買い物なんて、もう何年もしたことがありません」

 ある程度自由の利くコーディシアでもなかなかできないことを人質の身でやろうというクソ度胸に思わず感服してしまう。

「というか、馬鹿だな」

「はい?今なんと申されました?」

 思わず素の軽口が出てしまったことを目敏くあげつらうミーファに睨まれる。ただ、その表情は幾分柔らかくも見えた。余程楽しみなのか。だが、まさか街に出すわけにはいかない。

「まだ行くと決めたわけではありません」

「ならば、イーフ様が侵したいくつかの失態を、ご報告させていただきますよ?」

「あれなら、もう許すと言っていたではありませんか、それに、二つ目はミーファ様が勝手に走り出さなければ防げたことです。断崖だと言っておいたでしょう。それに―――」

 この期に及んでまだ脅迫をしようとするミーファに苛立つイーフは言ってやった。

「私は兵士です。いつまでも子守をしている暇はないのです」

 少しきつい口調で言ったので、反発が予想されたが、それは意外なものだった。

「子供……それって、体型のことでしょうか?」

「え?」

 その言葉の真意が、最初分からなかったが、つい昨日の、王女のあられもない姿を思い出し、合点がいった。

「ちょっとイーフ様、何を思い出していらっしゃるのですか?」

 穏やかな口調に静かな怒りを感じさせるミーファが訊く。イーフは慌てて記憶を抹消する。当然消せるはずもないが。

「私は、やはり子供でしたか?」

 怒りと、少しの憂いを帯びた視線を上目遣いに送ってくる少女に、イーフはたどたどしくいった。

「いえ、何も。むしろ、14歳という年齢の割には―――」

 何故こんな墓穴を掘ってしまうのかと冷静な頭が考えた。恐らく、自分が女というものの扱いに長けていないせいだと思った。だが、それが分かったからといってどうにもならない。ミーファは完全に怒った。

「やっぱりしっかり見ていたんですね!この覗き!変態!犯罪者!」

 投げつけられる罵詈雑言を、黙ってやり過ごしていようと思ったが、ここでも生来の気質である負けん気の強さが要らぬ口を開かせてしまった。

「うるせぇ!ちょっとくらい見られたくらいでそこまで―――」

「ちょっとくらいって何よ!それに何その言葉遣い!私は王女なのよ!」

 どうやら思いのほか勝気な性格らしいミーファが言い返してきたので、さらにヒートアップしてしまう。

「知るかそんなこと!俺にとっては、あんたはただの捕虜だ!人質だ!14歳の子供だ!」

「貴方だってそんなに変わらないでしょう!私にとっても、貴方はすぐに怒る覗き魔の不良よ!あんたみたいな人、学校に一人はいたわ!ほんとうにいやらしいんだから!」

「俺はそんなんじゃない!あれは事故だ!」

 口喧嘩は熱を帯びると同時に知性を失い、ただの悪口を互いにぶつけ合うだけとなる。

「もういいわ!出て行きなさい、バカ!」

「それが王女の言うことか!胸ばっかり成長したガキが!」

「胸……そこまで見てたの?信じられない!それにガキっていう方がガキなのよ!出て行って変態!」

「ああそうする。告げ口なら好きにやれ」

「そうさせてもらうわ!」

 「バカ!」と「変態!」を交互に喚くミーファの声を背に受けながら、イーフは部屋を出た。

 扉を静かに閉め、一息つくと、そのまま執務室に直行する。

「あ、イーフ様、すみませんまだ仕事が―――どうされたので?」

 ポーカーフェイスの師団長が、明らかに沈んだ空気を発しているのを見て、ラキが怪訝な声で訊く。イーフは部隊長の座る机の上に両手を乗せ、神妙な調子で呟いた。

「……ラキ隊長。第七師団のことを頼む」

「いや何があったんですか!?」

 突然の師団長交代宣言ともとれる発言に疑問を投げかけるラキに、何と答えていいのか分からず、イーフは、とりあえず今の気持ちを率直に述べた。

「16年、短い人生だった」

「命が危ないレベル!?」

 イーフはフラフラと外に出た。今日は、久しぶりにぐっすり眠ろうと思った。いや、明日になればどちらにせよ永い眠りに就けるのだから起きていようか、などと考えてながら歩いていると、曲がり角で人とぶつかった。

「おっと、失礼。おや、イーフ殿。どうされたのですか?」

 ロシェフだった。数人の部下を引き連れた長身に弾き飛ばされたイーフは、暗く沈んだ声で、師でもある仮面男に「何でもありません」と言った。

「いえ、お顔が優れませんが。外は仮面、中身は火傷でただれている私よりも優れていませんよ」

 自虐風のジョークに笑う気も起きない。

「本当に何でもありません。ただ、少し心が落ち着きませんので、広場のギロチンが錆びていないか見に行こうと」

「何があったらギロチン台を見て心が落ち着くのですか!?」

 珍しく突っ込み役に回ったロシェフが言うと、イーフは不敵に笑った。

「一思いにやってくれるのなら、あまり痛みは無いかなと」

 黙ってそのセリフを聞いたロシェフは、部下に指示を出す。

「お前たち、医者を呼んでください、イーフ殿がご乱心でいらっしゃる。イーフ殿、ちょっと私の部屋に行きましょうか。ギロチン台は、あとで見に行きましょう」


 第四師団の執務室に通される。とりあえずと紅茶を出されたイーフはそれを飲む。

「何があったのですかイーフ?やはり16歳での師団長就任は、精神的にも重荷でしたか?」

「いや、そういうことではありません。」

 一時的に人払いをしてあるので、ここにはイーフとロシェフの二人だけだ。必然的に、教師と生徒であった頃の会話になる。

「兵士としての重責は関係ない。とすると、何が君を苛んでいるのでしょう?」

 イーフは、少し言い淀んでから、やおら大声で言った。

「ロシェフ先生!」

「はい!?」

 滅多に声を荒げないイーフに、ロシェフが身構えるが―――

「本気で怒った女性をなだめるには、何をしたらよろしいのでしょうか?」

 ―――沈黙。音と戯れ、音楽と共にある世界で起こった圧倒的な静寂を、ロシェフは通信魔奏石から入った連絡で破った。

「あ、もしもしこちらロシェフ。……ええ、そのことなのですが、医者は心の専門家ではなく頭のほう……はい、そうです。よろしくお願いします」

「先生!?」

私事ですが今日ストライクザブラッドの最終回を見て、何となく雪菜をミーファの罵倒の参考にしたことをここに記しておきます。

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