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S’s~天空詩曲と滅びの歌  作者: 祖父江直人
第六話 アイデンティティ
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リートレルムの国家①

ここに出てくる半分以上の国は、本編に登場する気がしないという設定厨の面目躍如!

リートレルムは広大な大陸であり、そこに大小さまざまな国がひしめき合っている。それぞれに特色があるが、基本的に生活全般を魔奏石に頼り、音楽が主要な文化となっている。


 言語魔奏石が言語の壁を取り払っていることもあり、それほど文化レベルに大きな差は無い。しかし、文字はその国特有のものが使われているし、流行の風俗にも差異がある。

 また、魔奏石の基となる魔奏鉱石の分布が大陸の東方面に偏っていることもあり、東の小国家諸国は財政的に非常に豊かであるという特徴がある。


≪北部≫

 年間を通じて温暖な気候を維持するリートレルムの中にあって、唯一寒冷期がある地域。熱魔奏石はほとんど暖めるために使われる。週末には一つの家に集まり演奏会を開く文化がある。これは、人が音楽によって寄り添い暖め合う物として機能しているためである。


『ナイジェル』~知識の国

 北の大部分を支配する大国。現国王はフリアビーテ・リルテローラ・ナイジェル。

 国北部には山脈がそびえ、人の寄り付かない秘境が存在する。上質ではないが魔奏鉱石が多く取れ、輸入に頼る必要はない。

 リートレルムに於いて最も旧い国の一つで、約700年前に“リートレルム歴”を定め、そこから長らく人々の歴史と知識を集積する役割を担っている。国の中心には世界最大の蔵書を誇る図書館と、歴史上重要な物を保管している博物館がある。

 魔奏鉱石の力についての研究を進める機関があり、リートレルム中から賢者たちが集まってくる“知識の国”である。


『フロベン』~“氷島”の国

 北の果てに浮かんでいる、リートレルム唯一の島国。現国王はセーヴェルイル・ナキティク・フロベン。

島は雪と氷に覆われおり、極寒期は島から出ることすらできない。航海技術が発達しており、リートレルムよりよその世界との交易もしている。


≪西部≫

 旧リートレルム暦の頃より強大な軍事力と技術力を有していたイギルスタン一国が覇権を握っており、新暦185年初頭に勃発した『西部戦争』にて、三つの国が滅亡し、現在は四国が残るのみである。


『イギルスタン共和国』~世界に覇を唱える軍事国家

 リートレルムでは数少ない王政から民主制に移行した国。ただし政治的な力を持たない王家は残っており、代々世襲が続いている。現国家元首は元平民で軍部出身のエマルサ総統。

 ただし、一部の国民には選挙権及び被選挙権が無く、不公正であると指摘されている。また、事実上の一党独裁体制が続き、エマルサが30年連続で総統の座に就き続けている。


『グラミア』~人造魔奏石開発に成功した技術の国

 イギルスタン王家から分かれる形で作られた国。故にイギルスタンとの仲は親密で、両国家のパワーバランスから見てイギルスタンの“属国”のような扱いである。

 魔奏鉱石があまり採れない西部で、効力の切れた石から魔力を取り出し再び使えるようにした“人造魔奏石”を作りあげた。魔奏石に頼らない対人兵器の開発も主導しており、リートレルム随一の技術力を誇る国である。


『シンディオ』~かつて世界の中心にあった亡国

 現在のイギルスタン、アブソビエ地区に栄えていた小国家。広大な平原と旧い歴史を持ち、四国に国境を面した国だったが『西部戦争』にてイギルスタンの侵攻に遭い滅亡した。最後の国王はナイクハイト・ジェス・シンディオ。


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