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S’s~天空詩曲と滅びの歌  作者: 祖父江直人
第五話 戦奏器VS戦奏器
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魔奏鉱石について

この物語の、重要なアイテムである魔奏石についてです。自分で設定しておいて、中々のチートアイテムですな 笑

 リートレルムでは、多くの国が混在する世界で“魔奏鉱石”という『音を様々なエネルギーに変換する魔石』が主要資源となっており、それを用途に応じて加工した“魔奏石”が多様な場面で使われている。

 楽音|(音楽的な音)に反応して青白く発光する鉱物で、山や地下で採掘される。

 音のエネルギーは一定量溜めることができる。より多くの力を取り込める物が、良質とされている。より美しく調和のとれた音ほど大きな力を発揮するが、中には噪音|(音楽になっていない音)に反応する物もある。

 魔奏石は、物にもよるが、大抵、数年から十数年でその効力を失う消費資源であるため、その枯渇が社会問題となる可能性を指摘されている。

 イギルスタンを中心に人工魔奏石が作れるようになったものの、天然のものに比べてコストもかかる上に効力も短命であり、採掘量が多い東の国々が魔奏鉱石を輸出し、利益を得ている。


≪言語魔奏石≫

 相手の声を自身に分かる言葉に翻訳する魔奏石。このおかげで、リートレルムでの言語の壁は無くなっている、基本的にはヒト同士の会話にのみ有効だが、稀に異人種との交信に利用できる。

 固有名詞に関しては翻訳されないため、リートレルム議会では特に音楽/楽器の分野で共通言語化が進められ、不自由のないコミュニケーションが可能になっている。

 リートレルムではほとんどの人間が肌身離さず身に着ける為、ネックレスの形で売り出されていることがほとんど。


≪光魔奏石≫

 リートレルムで、最もポピュラー且つ安価に生産される魔奏石。

 元々、音楽を聴かせると発光するという特性のある魔奏鉱石の能力を、そのまま使っている。

 各家庭には、より光を増幅する効果のあるランタンの中に入れられ、明かりの調整ができるようになっている。


≪熱魔奏石≫

 聴かせた音によって温度が変わる魔奏石。湯を沸かすほど加熱することも、食物を冷凍保存するほど冷却することもできる。精錬に手間がかかるため、割と高価。

 熱を変化させるためにはそれに合った音を出す必要がある特殊な石である。メジャーコードを使った音で温度が上がり、マイナーコードの音で下がる。そのため、熱魔奏石用の曲というのが存在する。

 この石の存在と、年中を通して比較的温暖な場所が多い大陸の気候もあって、リートレルムでは“火をおこす”という場面があまりない。


≪浮遊魔奏石≫

 対象を空中に浮かせることができる魔奏石。空船には全てこの魔奏石が取り付けられている。

 演奏力がそのまま浮力に直結するため、大型の空船では“空船楽団”と呼ばれる専門の管弦楽団が船の高度を保つために演奏をしている。


≪通信魔奏石≫

 離れたところに声を届けることができる魔奏石。良質な言語魔奏石を二つに分け、音声のやり取りができるようにしている。便利だが、非常に高価。


≪拡声魔奏石≫

 音を増幅する魔奏石。こちらの世界でいう拡声器やマイクのようなもの。また、アンプのように楽器の音を増幅させるものも存在する。


≪特殊魔奏石≫

 『戦奏器』に使われている魔奏石。楽器の形をしていたり(戦奏具)ブーツや鎧の形だったり(戦奏着)と、形は様々だが“演奏を武力に変換する”という性質を持つ。特に“戦奏着”は、魔奏石の中では唯一“リズム”(打楽器的な演奏力)を力の媒介にしている。

 現在においても作り方が全く分かっておらず、現存する『戦奏器』を誰が何の目的で作ったのかが定かではない。ただし、メンテナンスや修理は、専門の技師によってできるようになった。内部の魔奏石は全く力の摩耗が見られない特別な石であるため、“特殊魔奏石”と名がついた。


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