各季雑詠(2023)
膝を折る者を前にす沈丁花
のばした手浴衣があとを追いかける
履きなれぬ靴金木犀のかおる街
つわの花さびついている鉄門扉
遠くから眺める初詣の友
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
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お読みいただきありがとうございます。
実は自分、大学時代の延長で俳諧結社に所属しています。大学時代、ひょんなことから俳句に関わるようになり、今日まで続いているのです。
とはいえ、結社の中で自分はあまり優秀ではなく、先生や先達や後輩の優れた作品を見ては「すごいですね」と言うしか能のない残念な人間です。これはもしや、自分は俳人ではなく廃人かもしれない。
…………無心で努力します、はい。
評論の腕の方は勘弁してください。向いてないので、ホントに。
自句自解はあえてしないでおきます。
「俳句は詠み手を離れる。自句自解も所詮は句の解釈の一つに過ぎない」と俳句の先生が以前仰っていたので。皆様が思うように読み解いて、楽しんでいただければと思います。
ですが一応補足として一つだけ。タイトルにもありますように各季(春夏秋冬新年)の季語で一句ずつ読んでいます。
今回投句した句のほとんどは書きおろし(詠みおろし?)ですが、一句だけ先日の句会で出したものが混ざっています。句会以外にはどこにも出していないので、その句に見覚えがある方は、もしかしたら同じ結社の方かもしれません。
もしそうでしたら、次の句会にて。
今回俳句に興味を持たれ読みに来てくださった方、はじめまして。川端柳と申します。俳号は本名ですので、ここで名乗れないことお詫び申し上げます。
常は『雲居藩妖怪抄』という作品を長期連載投稿しております。
もしよろしければそちらも覗いていただければ幸いです。