エッセイ お風呂取り扱い説明書
お風呂には人それぞれの楽しみ方があると思います。
そんな一端をあなたに
エッセイ お風呂取り扱い説明書
本取り扱い説明書は、個人のお風呂作法の一つです。
「リラックスしたければ、風呂に行け」そういう言葉があるのかは知らないが風呂はよいモノだ。
まず、私は低温浴という風呂に入る。 湯温が36〜38度程度のもので、最初に入る温泉に適している。 その浴槽のヘリに両肘を置き、枕がわりにタオルを首もとに置く。 頭、両肘の3点で、体を支えることができるのだ。 すると自然と体が脱力できて半分眠ったような心地がするのだ。 湯温によるが最高40分間低温浴を楽しんだ事がある。
しかし時間を決めたり、無理をするのは良くない。 むしろ徹底的に甘やかすのだ。 この後、サウナにもいくのだが、やれ15分入るだの、5回入るだの、そういう声をよく聞く。 ナンセンス。 温泉は自分を甘やかす場所。 嫌だったら体も洗わなくてもいいと思う。
さて、低温浴のあとは、体を洗う。 もちろんマイ風呂セットは用意している。 中でも重宝するのが、ナイロンタオルだ。 手拭いタオルでは出せない圧倒的「泡力」で体をピカピカにする。 手拭いタオルで洗うなど愚の骨頂なのだ。
ここで満を持してサウナに行くのだが、私は常々サウナに入るのは15分がベストだと思っていた。 しかし15分は結構辛い。 もっと自分を甘やかしたい。 そこで閃いたのが、スチームサウナだ。 物思いにふけりたい時などは、たっぷりな蒸気と心地良い温度がピッタリと合う。
ようやくサウナだ。スチームサウナから、間髪入れずに入る。 ジリジリと焼けるような感じが、スチームサウナで温もった体を焼く。5分、5分で良い。 それ以上はガマンになる。
その後の水風呂は筆舌に尽くしがたい。 この為に温泉に来ているのだと思う。 頭の芯まで冷え切って、パキーンと麻薬でもやっっているようだ。
入浴、特にサウナの楽しみ方は、様々あるのだろう。 常連さんと、何気ない会話を楽しむのも良い。 それに、サウナの回数が1回ではもったいないかもしれない。 ただ私は、刺激の少ない低温浴やスチームサウナで小説のネタを練っている。 サウナが嫌いなわけではない。時間が許せば、3回は入っていられる。
さて、あとは上がる準備だ。 時間が許せば、サウナを繰り返すもよし、電気風呂で半身浴するも良しだ。
リラックスしたければ風呂に行け。けだし名言だ。
私の楽しみ方は異端かも知れません。最近は暑くて、水風呂がぬるく、入り易いのでサウナは3回入ります。