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9 奴隷 みどり

「すこし彼女と話しがしたい。」

「では、私も席をはずさせていただきましょう。ごゆるりと…」


コルストンと入れ替わりにドワーフの少女が前に座る。

俺のストライクゾーンが広いという事を割り引いても、十分それなりに可愛げがある。

スタイルは…まあ、ドワーフだしな、動くには問題なかろう。

本の虫だけあって、目には知的な光が宿っている。

しっかり俺を直視してくる。眼光紙背に徹す…とはこういう目のことか。


「俺に買われたとして、なにか希望はあるか?」

「本が読みたいです。好きなだけ。それから…できれば売らないでほしいです。」


売る?…そうか、買えるのだから売ることもできるのか。

若い奴隷を育てて付加価値を付けて高く売る…そういう場合もあり得るのか。

もちろん、用済みとして売る奴もいるだろう。

当たり前の事だったが盲点だったな。


「いまは転移してきたばかりで本はすぐには与えられないが、余裕ができれば与えてもよい。

代わりと云えるかどうかだが、俺の元の世界の知識はいずれ嫌でも目にすることになるだろう。

当座はそれで我慢してもらう事になる。

奴隷の再販については基本的にする気はない。改めて別の奴隷を育てるのも効率が悪いしな。

もちろん、あまりに相性が悪い場合はやむを得ずということもあるが。どうだ?」


「十分です。」


「ではこちらの希望だ。

まず、俺はこの世界の知識がない。よってどんな些細なことでも教えてもらいたい。

あと、俺には魔力が無い。なので戦闘は物理的なものに限られるだろう。

その手助けとしてドワーフの能力に期待している。

俺自体の戦闘力は微弱だ。

なので共に戦闘に参加してもらうが、無理はしない主義なので安心してもらって良い。

待遇は基本的に、俺と同等を予定している。

そして、俺は雄だから、雌としてもそれなりに期待はある。

もちろん無理強いするつもりはないし、できないが。」


「おおむね了解です。が、最後の部分は私相手でも適用されるのですね…。

では、名前を戴けますか?」


名前?そうか、この世界では主が配下に命名するのか。

さて、なにが良いか…

………

……

「緑…ミドリでどうだ?」


「ミドリ…よい響きですが、どういう意味が有るのでしょう?」


「直接の意味は木や草の葉の緑色だが、俺の元居た世界に鉄の産地があってな。

そこの領主の南部晴政という男の姫様、その名前がミドリなのだ。

ドワーフには良い名と思うが、どうだ?」


「有難うございます。よろしくお願いします。」






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