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81 伊織、覚醒?

無事、神聖なる儀式を終えてほっと一息つく。

ダナイデ様がキャビアの件も伝えてくれた。

メガロドンはおさになる個体と下働きの個体が卵の時点で分けられていて、下働きの卵の孵化率は5割もないという。孵化できるかどうかは受精の成否ですぐに解るので、孵化できない卵を大量に融通してくれる事になった。


「ミツバチよりも厳格におさ個体とその他個体が分けられているんだな。」

「ご主人様、人間とはどうでしょう。」


なに!!…ミドリにしては厳しい責めをしてくるな。

確かに、人間社会も階級固定化が日に日に進んでいるが…


「ミドリ、人間はまだまだ甘いかもな。

俺のようなハミ出し者が結構あちこちに居るし。」


「セイコ・サオリもその一人でしょうか。」


くっ、今日はどうしたんだ、ミドリよ。

鋭い責めを流れるように繰り出してくるではないか…


「確かに、る意味そうとも言えるな。

この世界に転移した時点ですでにハミ出し者とも言えるし。」


そういう意味では『虹の架け橋』のポンコツ3人組もハミ出し者ではある。平穏無事なコースに乗れなかったのだから。まあ、あの連中の事は放っておこう。連中を考慮すると目が曇りかねない。


「ミドリちゃん、『かすみアミ』張りに行こーー。」

「はーい。ご主人様いってきます。」


「ダナイデ、コカトリスが入手できたら、早めにケルート人に会ってみたい。」


旦那イオリさま、どの家族でも良ければいつでも大丈夫ですよ。

カザーフの森周辺部には多数のケルート人家族が居ますので。」


「ケルート人は、やはり大家族なのかな、3世代同居とかの。」


「そうですね、ほとんどはそのようです。そうしないと、子育ても出来ませんわ。」


なら、爺さん婆さんに気に入られるのが最優先かな…あるいは子供から手懐けるか。子供なら得意だし。幼児なんて動物とさほど変わらない。こっちには見るからに優しそうなダナイデ様も居るしな。


「…旦那イオリさま、グリフォンのマンディーが来るようですわ。」

「え…?もう来るの?しいです。早すぎますね。」


早くても、もう数日しないとニケのエフソスさんの奇襲が行えないはずなんだが…

なにか、予想外の事態が起きたか?

亜人側に軍事オタクが出現するにしても早すぎだぞ?


「イオリ殿、急にすまぬ…。」

「マンディーさん、どうしました?事件発生ですか?」

「いや、実は…」


マンディーさんが云うには、


作戦自体は順調とのこと。ただ、前回の薬が効きすぎたのか亜人側の進出速度が遅い。それもあって、前線視察にマンディーさんが出ていたところ、セイコ・サオリに不意打ちされた。勇者の事を聞いていたので反撃せずに退避しようとしたのだが、それも読まれていて一撃くらう寸前、セイコ・サオリが攻撃を止め呆然とめてきたらしい。不思議だったので逃げるのを止めて暫く見つめ返したのだが、何も言わずにセイコ・サオリは去っていった。どうも、首の勾玉をじっと見ていたようだった…とのこと。


「ほぅ…そんな事が…。これは吉兆かもしれませんよ。マンディーさん。」


セイコ・サオリは偽名にしても、まず確実に日本人の転移者だろう。それなら勾玉を知っていてもしくはない。勾玉を見て攻撃を止めたという事は、ステレオタイプの勇者『魔物を勇者は倒すべき者…』という、設定に疑問を抱いたに違いない。魔物に転移した日本人がいるかも?とか、そもそも何故魔物を自分が倒さねばならないのか?とか、魔物から全然攻めてきてないじゃないか?とか、なにかのもやかかっているはずだ。よほどののうきんほうでなければ、前回の撤退時に魔物に手加減されていた事にも気が付いているだろうし。


「もしかすると、セイコ・サオリの行動が鈍るか、出てこなくなるかも…」

「イオリ殿、そうなれば大いに有り難いのだが、そんな事が有るのだろうか。」

「まだ思いつきですが、一案有って。詳細はダナイデに聞いてくださいね。」


マンディーさんが微妙な顔をしている…何か変な事言ったっけ?


「その、イオリ殿。もう、ダナイデ…ダンナさま…と呼び合う仲なのじゃな…。すでにマーマナは勿論、メガロドンまで種付け終えたのであろう?…エフソスなど、グリフォンは相手にせぬのに人間イオリには心を開いておるし…マンディーのような単純な者ではイオリ殿の相手には不足であろうか?それとも、この姿がお気に召さぬか…」


ぁ、そっち…ね…。モテ期がなかった俺に、このド直球は手に余る…

エフソスさま、なにかお言葉を…


「ほほ。マンディー、何も心配は要りませんよ。たまたま皆お側に居ただけの事。マンディーも今、種付けして戴きなさいな。ちょうどココには3人だけですよ。」


やっぱ、そうなるんだよな…うむ。これはこの世界の平和のためだ。

重要と認めた相手とは、即、交尾。それがこの世界の有りようだ。

まして、マンディーには随分と世話にも成っているではないか。


…心頭滅却すれば火もまた涼し…


ネコ可愛がりしていた テイル だって、イザとなれば凶暴な肉食系だった。

グリフォンが見た目と真逆でないと、何故いいきれようか。


「…マ、マンディー…ここへ…」



!!


「マンディー、良かったですね。旦那イオリさまは満足戴けたようですよ。」


マニアの方々の気持ちを少し理解できた気がする…




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