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6 転移者支援ギルド

教えられた転移者支援ギルドへと足を運ぶ。

木造二階建ての、結構しっかりした建物だ。

看板の文字はまだ読めないが、文字も学習できる可能性があるので念のため意識を集中して見ておく。

カウンターには結構美形の受付嬢が居る。

看板娘は猫耳の亜人だ。転移者受けを狙って、わざと採用しているのだろう。


「転移者支援ギルドへようこそ。」

「さっそくだが、この国の通貨を教えてもらいたい。」

「はい、この国の通貨は金貨、銀貨…」


いろいろ細かく聞いて解った。

通貨は硬貨だけで紙幣はない。

白金貨、金貨、銀貨、銅貨、鉄貨がある。

鉄貨20枚で銅貨1枚、銅貨5枚で銀貨1枚、銀貨50枚で金貨1枚、金貨500枚で白金貨1枚に相当する。

銀貨1枚で、元の世界の1万円ほどの価値のようだ。


「では買取を頼めるか。買い取ってほしいのは、他の転移者の着ていた衣服3人分。それにこの金属だ。」


予感めいたものがあったので、勿体ぶってビールのアルミ缶も差し出す。


「はい、えーっと…ちょっとマスター呼んできますのでお待ちください……」


やはりな。今までの転移者でアルミ缶を持ち込んだ者はいなかったようだ。

ほとんどの転移者が若者の様子だったので当然か。


「おう、待たせたな、マスターのツンフトだ。見たことがない金属だそうだが、どれどれ…」

………

……

「ウーム、こいつはとんでもねえな。量がわずかなのが残念だが、加工も問題なさそうだ。

よし、この金属には金貨3枚出そう。

衣服はよくある転移者のものだな。

転移者しか持ってこれない繊維なので、一人分が銀貨10枚、3人分で30枚だ。」


「わかった、それで頼む。あと、衣料品屋と宿屋を教えてくれ。」


「服屋はうちの並びの3つ右隣だ。さらに5つ右の一番奥が宿屋だ。

ついでに、武器屋と防具屋は宿屋の真向かいに並んである。

あんたは結構な資金があるから奴隷も居たほうが便利だろう、奴隷商はうちの真向かいだ。

それから、一応転移者登録してくれよ。

滅多にないが、連絡したい事が出来るかもしれねえ。」


「わかった、代筆してくれるか。俺は 木村伊織 32歳だ。」


「イオリ だな。覚えておくぜ。

あとは…(無茶して死ぬんじゃねえぞ、餌になる若けえ奴はいくらでも来るからよ。)」


「ありがとう。また来る。」


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