4 固有スキルと学習
服を小脇に抱え、缶ビール片手に村の前の小道脇に腰を下ろして休む。
休む振りだ。
村といえども安全とは限らない。
一群の行列が出てくる…なにか話し声が聞こえるが理解できない外国語だ。
雰囲気は葬送の行列らしい。
地味なチャイナドレスのような横割れの衣装を着た未亡人?っぽい女性を中心に列が進む。
悪くないな…うん、あれはなかなかに…チラチラするその際どさがまた…
《 見えるんじゃねえか? 》
は!? いきなり横に半透明のおっさんが湧く。
《 目離すんじゃねえよ、いいとこじゃねえか。 》
「ま、まあな…」
《 見えると思うぜ… 》
「見える?」
《 白だろうよ、やっぱ。 》
「どうかな、この時代だと純白は無理じゃないか?」
………
……
…
《 当たったな、やっぱ白だ。 》
「ああ、純白があるとは驚いた。」
《 お前もいける口じゃねえか、気に入ったぜ、また呼んでくれよ。 》
「呼ぶ?」
《 おうよ、そしたらまた当ててやるって。 》
云うだけ言って謎のおっさんが消える。
俺が呼んだことになっているのか。
固有スキル?か。だが、あれは(読)で(呼)じゃなかったが。
「ショウヨウさん、もう落ち着いたかい?」
「はい…」
「すまないね、でもしょうがないんだよ、うちも仕事だから…」
「わかってます、返済は奴隷契約でお支払いしますから、大丈夫です。」
「ちゃんと相手は吟味するから…」
通り過ぎる行列の話し声が理解できるようになっている。
これは、何か?意識を集中していたので、言語学習もしていたのか?
そして、この世界には奴隷制度があるということだ。
買い手をえらぶ奴隷?とは、よくわからないが……
奴隷というより農奴か小作にちかいのかもな…確認が必要だな。




