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34 追加注文

…ん?えらくお腹が重苦しい…

ヘソに頭乗せてしがみ付くのは誤解されるからやめたほうがいいぞ。ミドリ…

まあ、テイルだから見られても大丈夫だろうけど…


あれ?テイルが居ないな。…ああ…窓辺で丸まって朝日浴びてるのか。

時々庭の木に登ったりしているようだし、獣人は野生がまだ強く残ってるんだな。

キャットウォークのようなものも頼んでおくか…


「今日は家の出来具合を見にいこうか。追加注文も思いついたし。」

「それなら、台所をお願いしていいですか。」


あ、そういや自炊考えてなかったわ…はは。


「ねーねー、テイルはねーーーー」

「ふふ、テイルには、キャットウォークを頼むつもりだぞ。」

「キャットウォーク???」

「ああ、

家の外に1m角ぐらいの踊り場を、ずらして段差つけて造るんだ。

目の粗い、大雑把な階段みたいなものだな。

テイルなら ぴょんぴょん 飛び移れるぐらいに間隔あけておく。

家の南側からぐるっと半周家囲んでな。で、屋根まで飛び移れるようにする。

屋根の上にも1m角ぐらいの水平の踊り場を造っておく。

季節ごとに一番具合の良い場所でくつろげるだろ。」


「ぴょん、ぴょん…わ~、そんなの造ってもらえるの~。」

「どうだ、いいだろー。」

「ご主人様、よくそんな事思いつきますね。」

「もとの世界にもあって皆つかっていたんだ。」


あ、そういえば爪研ぎとか居るのかな。まあ、必要になったらでいいか。


………

……


「お、イシドロス親方、親方も来てたんだ。」

「おう、イオリさんか。こんな風呂造ってたんだな~。いろいろ参考になる。」

「ちょっとあれからいろいろ思いついて、追加注文があるんだ。まずは…」


まず、ミドリに言われたダイニングキッチン。

テイル用のキャットウォークと屋根の追加装備。


「さらに、キャットウォークの逆側、北側に大きな深めの池を造りたい。

真ん中には、人が座れるぐらいの石の島も作りたいんだ。」

「ん?行水でもする…って感じでもないな。」

「捕ってきた魚を活かしておく生簀いけすなんだけどな。」

「魚を生け捕り??そんなことできるのか?まあ、造るのは簡単だ。

魚を放流したら見に来てもいいか?そんなのは貴族でも見たことがねえ。」


やっぱそうなのか。

魚は日本人のこだわりだからな。魚は活きが良くないと旨くない。


………

……


「ミドリ、海って遠いのか?」

「海は遠いですね。ヘルマンド川下っていけば早いですが魔物だらけで行けません。

陸地で安全な道で行くには馬車で7日ぐらいかかります。」


うわ…そりゃ遠いわ。海藻困ったな…

馬車かあ。いずれうまやも作る必要がでてくるかも。


「じゃあ、アミール湖みたいに魔物だらけでない、普通の湖水、沼は無いか?」

「イスカンダル・クーク湖ならいまも普通に漁ができてます。

今からでも往復できますよ。あ、ご主人様は荷車リヤカーにのってください。」


なるほど、そういう距離ね…


「なら今から行こうか。今日はまた見に行くだけだけどな。」

「テイルが荷車リヤカー引っ張ったげるねー」

「頼むな。ミドリと交代で…」


………

……


エメラルドグリーンの綺麗な湖水が眼前にある。

小舟に乗った漁師がもりで漁をしている。

網でごっそり捕るという発想は無いようだ。


「なかなか美しい湖だな。」

「避暑地で、ここの領主のオリーミ公爵が別荘を造っています。」

「公爵?国王の親戚か?」

「先代国王の3男ですが…この国一番の主戦派ですね。」


ああ、次期国王狙って皆に負担かけまくってるって感じの奴ね…


「主さま~。ここは魚がいっぱ~い居るんだよ~~」

「テイルは魚好きかな。」

「大好きだよ~。捕りたてをすぐに焼くと美味しいの~」


やっぱ、刺身は無理だよな…

ん?湖岸を大勢が走っているな…なんだあれ?


《 あれは調練ね… 》


「あ、お姉さん、知ってるの?」


《 顔見てごらんなさいよ。皆嫌々やってるでしょ。B級が4組いるみたいね。 》


10、11・・・・20人か。皆B級。しっかり狩り出されてるな。

く…(笑)…オリーミ公の捨て駒、ご苦労なこった。


《 捨て駒といっても、なんの働きにもならないと意味ないものね。

それなりには鍛え上げてから使うのでしょうね。でもねー… 》


「?お姉さん、なにか引っかかる事でも?」


《 うん。捨て駒有効に使えるなら有段者でしょ。

話聞いただけでもオリーミ公が有段者なわけない感じかな…ってさ。 》


なるほど、それで死んだ魚を見るような冷めた感じで見ているのか。

サド女の目にも涙…っと、思考も筒抜けだった。







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