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25 納品

チロ、チロ、ッーーーー…ぺろ~ろーん…チロ、チロ


ぬぉう…くっ…くっ…はう……


テイルの舌が脊髄を這い上がっていく…

かと思えば、逆に仙骨付近まで舐め下がって、恥ずかしい声がでそうになる。

コレが…うっ…コレが獣人の婚約者の味か…前も、前もお願いしたい。


……が

 今はダメだ。


今はミドリの頭を抱きかかえている。人生はバランスだ。中庸とは過酷な道なのだ。


「き、今日はスライムの核を換金にいく。

良い稼ぎになれば、さらにスライムを狩って、家を造ろう。

風呂も家に取り込んでな。


…ん?


…あ、本棚いや、書斎だ、書斎も作るぞ。四方の壁が全部本棚だ。」


「書斎…自分の書斎…」

「およめさんになって、新居もー。」


よし、ミドリが夢見る乙女の目になった。テイルの声はスルーされたようだ。

………

……

「スライムの核が2380個だ、買取をたのむ。」


ギルドがざわつく。2380という数字が飛び交う…


「はい?に、2380ですか。一個鉄貨1枚ですので、えーっと…」

「金貨5枚と銀貨3枚、鉄貨80枚。それとDランク加算が銀貨5枚だな。」

「あ、マスター、あとお願いします、数えますので…」

「兄ちゃん、やったじゃねえか。後ろ見ろよ、くくっつ。びっくりしてるぜ。」


さすがに、もう、スライム狩を馬鹿にするやつは居ないか。

ん、あいつは、前も居たエルフの男。ガン見してきてるな。


「ああ、彼はフアルコンノートのヴァーミトラだな。

軍にも繋がりが有るAランクパーテイーのリーダーだ。」


「Dランクの雑魚の俺たちが、そんなに珍しいかね?」


「まあ、2380はさすがに目立っちまうぜ。あまり気にすんな。」


「…。スライム以外で最近大繁殖している魔物は居るか?」


「ナーガが結構増えてるな。蛇の魔物で全個体毒持ちだ。

しかも、幻覚も使ってくるC級の魔物だ。

水辺の草叢に居ることが多く、大抵群れている。

見つけたときには囲まれている事が多くて結構ヤバイ奴だ。」


「太さはどれぐらいだ?」


「大小居るが、成体は20cmから30cmってとこが多い。

数が多いのは太さ10cmぐらいの子供のナーガだ。共食いするのでな。

近所だとヘルマンド川で多く見つかっている。

おい、兄ちゃん、やたら食いつくがナーガはお勧めしねえぜ。

リスクが大きすぎる。ナーガ討伐はB級でも嫌がるぞ。」


「ああ、無理はしないよ。上手く行けば、ついでにな。」


………

……


「ミドリ、テイル。これから一度ヘルマンド川見学して、スライム狩って帰るぞ。」

「ヘルマンド川…。」

「はーい。また一杯集めるー」


………

……


今日は2回目なので、手際が良くなったな。

スライム核3210個なら上出来だ。

帰り際、テイルが何かに見られているとか言っていたのが引っかかる。

A級のヴァーミトラとか云う奴か?

だが、テイルが思いっきり遠くだと云っていた。奴なら堂々と傍でみてるだろうし。

そういえば、テイルは『何か』で、『誰か』とは言ってなかったな。

考えすぎだろうか・・・


《 いろいろ考えること増えちゃったねー 》


考え込んでいたのでさわやかお兄さんが出てきた。


「お兄さんは、どう思う?」


《 見られたって件?それともナーガかな。それとも婚約かなー。 》


「1番目は考えるだけ無駄だろ…」


《 だよねー。ナーガなら手は有るんじゃないかな。ウナギっぽかったしさー。 》


ウナギ受けかっ!!確かに竹林みたいなのは村に来る途中に有った。

あれを使って筒状に編んで適当に返しを造っとけば捕獲できそうだ。

綱つけといて水辺から罠ごと引っ張り上げる。

そのまま引きずって行って一気に温泉に罠ごとぶち込めば…


「ナーガに近寄らずに捕獲できそう…だな。」


《 成体取ると罠こわされるかもだけどね。 》


幼体のほうが多いってマスターも言ってたな。ナーガ漁もやってみるか。


「主さまー、もうすぐ暗くなるから、帰ろ~よ~」

「もう少しぐらい、大丈夫です。」


ミドリがギュッとしてくてる。テイル、グッドジョブだ。

ミドリの婚約トリガーも見付けないとな…










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