表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/191

15 作戦(1)

昨夜もちゃんとミドリは四つん這いで拝ませてくれた。思わず合掌しそうになる。

何を勘違いしたのか寝床でもヘッドロックしてきた。ミドリへの理解が深まった気がする。


「今日は雑貨屋で資材を買う。うまくいけば大物が狩れるだろう。」


雑貨屋で水入れの袋に塗られていた樹液を買う。

樹液同士では固まらずほかの物に触れた場合に薄い皮膜を作る性質があると云う。やはりな。

水入れの袋18枚に大量の樹液を詰め込む。さらに、20枚の空袋も入手。


木製穴掘り道具を2本買ってこれだけは俺が背負う。

その他は昨日同様にミドリに持ってもらう。余裕のようだ。あらゆる意味でミドリは正解だった。

スタスタ歩くミドリの後ろから余裕をもってついていく。

同じパターン、同じシチュエーションだ、違うのは唯一…今日は淡いベージュ…。


「あのシューシューを取りに寄るから。」


正確にはあれが何かは不明だか、空気でないことは確かだ。ならば使えるはず。

短剣とナイフでガリガリ砕いて袋に詰め込んでいく。これは俺が持つしかない。

大物の狩場に到着。頑張って落とし穴を掘る…

2人がかりで ) 状に5つの落とし穴だ。疲れた…


「ミドリ、疲れた…」


ミドリの膝枕で休憩させてもらう。最早、情報画面でミドリマスターの称号があっても驚かない。

作戦を改めてシミュレーションする。

当然のように、おっさんが出てくる。ミドリにはみえていない様子だ。

ミドリに残念な子と思われないように、頭の中で会話する。


《 何か面白れえ事考えてるみたいだな。教えろよ。 》


「当てられるんじゃなかったのか?」


《 いろいろ材料仕入れたから判らねえよ。穴掘って、何かして、獲物取るんだろ? 》


残念な子はココに居た。

読(3)の3は3つのアクションという意味だったようだ。


「落とし穴の内側に樹液を塗る。ガリガリ削り取った白いのを穴に放り込んで気化させておく。

落とし穴に蓋をして、獲物を誘導する。落ちるとどうなる?」


《 落ちると…窒息死かよ。お前、パンツばっか追いかけてる割にエグイこと考えるな。 》


「そんなに誉める事じゃない。サルはひっかく、犬は噛みつく…。できる事をやるだけだ。」


俺が考え事をしているので、ミドリがぎゅっと押し付けてきてくれる。

もう、俺はミドリの下僕でもいいかも。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ