表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

あなたはだあれ?

ードサッー


軽い衝撃により意識を取り戻した


顔にチクチクと何かが当たる。青臭い香りからして何かの葉だろうか?


ゆっくりと目を開けると森のなかだった


獣が虫がはたまた魔物の鳴き声のような音が四方八方から聞こえる


なんとかこの場を離れないと


しかし、四肢を切断されていりからジリジリと芋虫のように這うようにしか動けない


地面の小石や枝葉に服が破れる

肌の露出した部分がすり切れる


桂木は王様から綺麗な騎士団服に宝剣、絶世の美女をもらって、僕は呪われダルマにされ逃げるために地面を這いつくばっている

辛さで、惨めさで涙が出てきた


なんで僕だけ....


______________________________



あてもなく這い続け森を抜け開けた場所に出てきた


先に川を見つけ水分補給し、川の流れに沿って下流の方へ向かう

泥まみれになり進む 


あれを探すために



ードドドドドドドドドドドドッ


激しい水音、滝だ


やった滝だ、崖だ









これで死ねる





手足がないから首を括ることができない


舌を噛もうかと思ったけど少し血が出たくらいで痛みと恐怖で出来なかった


崖なら落ちれば後は勝手に死ねる

手足がないからどこにも摑まることもできない


崖なら死ねる



淵まで行き頭を出して下を覗く

30mほど深さがある

十分だ


崖の淵と並行になりように並び目を瞑る

これで2回くらい転がれば落ちるな


よし


ーゴロゴロゴロー


おかしいな、全然落ちない


?「なにをするのかとしばらく見ていたけど、自殺は無視できないな〜」


誰だ!?

すぐに目を開ける

目の前には崖下、浮いてる!


?「あなた人間だね?手足がない人間が魔国で自殺、どんならことがあったらこんなことになるんだい」

女性だ

薄く青い肌

小さいがたしかにある二本の角


魔族だ


ただ、それ以外は普通の人間と変わらないようだ


どうやら僕は彼女の魔法で宙に浮いてるらしい



「近くに村がある、とりあえずそこで詳しく話を聞こうかな、、、その前に、傷だらけでかわいそうだね、治してあげるよ」


なんだ?優しそうな人だぞ?人間と敵対してるんじゃないのか?


「ごめんね、ちょっと触るよー治療魔法が苦手でね〜対象に触れないとダメなんだ」


触れる?ダメだ!


「ダメです!触らないでください!僕は呪われています!」


突然声をあげたので魔族は驚いたようだった


「君喋れたんだね!、呪い?ああ本当だコクライとはまた珍しい呪いにかかってるね〜たしか人間界では解呪できない呪いだっけ?なんだか今の君の状態になる理由がわかった気がするよ」


なんだか同情してくれてるな、やっぱりいい魔族なのかな?


「じゃあついでに解呪しとくね。いや〜君は運がいいね!たまたまボクが視察に来ているなんて」


「は?」

ボクっ子だ!っとくだらないことに心を震わせていると


魔族の女性は僕の頭に手をかざした。

掌から広がる青い光が僕を包み込み、そして消えた


魔族はかざした手をそのまま優しく僕の頭に置き

「これでとりあえず人に触れても呪いが感染することはないよ。ただ君自身の呪いはまだ残ってる」


「じ、じゃあやっぱりこの呪いは解呪できないんですか?」

残念だ、しかしまあ他人に迷惑かけなくなっただけでもありがたいか。

でも他人に感染しなくなったってもう人間界には捨てられてるしな、これからの事を考えると大して嬉しい事でもないな


「?いや、完全に解呪できるよ?時間がかかるだけさ」


「え!??」


「さっきの青い光、あれが今君の身体の中の呪いを綺麗にしていってるのさ。だけど身体の隅々まで綺麗にするには時間がかかる。丸一日ってとこかな、明日の昼過ぎには完了すると思うよ」


「そうなんですか!ありがとうございます!」


そういえば、こんな会ったばかりの魔族の言う事を何故すんなり信用してるんだろう?

でもこれが嘘ではないのが何故か確信できるんだよな。不思議な魅力だな


「あ、今更ですが僕は田島蓮といいます。本当にありがとうございました」


「ハハハハッたしかにまだお互い名乗ってなかったね、なんだか不思議と他人な気がしなくて忘れてたよ。"タジマ レン"珍しい名前だね」


あらためて見ると綺麗な人だなー、あの姫様といい勝負だ。


「ボクの名前は"ライナ ホライズン"親しい者からはライナ、皆からは"魔王"と呼ばれているよ」


「魔王!?」


「さて、お互い自己紹介が終わったところで、




君を逮捕する」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ