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魔女転生  作者: 桜ノ宮楓
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自分の葬式を見に行った件

(転載不可)ここは、某所にある保育園に向かう、保育園バスの中。運転手の園長と、担任の先生と、四歳から5歳の園児達30人が毎日通園に使っています。


あゆはいつもバスの一番後ろの窓側に座って、隣にいる、友達とお話をするのが日課だ。


でも、今日はその友達は、用事でお休みだった。その為、ゆきは、一人窓側に座って、景色を見ながら、明日の遠足に持っていくおやつをどうするか、考えていた。


 たしか、おかしは、500円以下なら何でもいいんだよね?

えーと、たしか、家から5分くらい歩いた所に、だがしやさんがあるから、そこで買おう!ママは、今日帰りおそいから、一人でいくとして、なに買おうかな?コーラ味のラムネとか〰アメとか、食べたい〰。チョコパイとかも、いいよねぇ~。


そんな事を、考えていると顔はにょ~っとだらしなくにやけ、ヨダレが出てきた。


担任の先生に、肩を叩かれた。「ゆきちゃん。もうお家だよ。」と

教えられた。

ゆきは、慌てて、ヨダレをふき、照れ笑いをし、荷物を持ち席をたち先生達や、友達に元気よく挨拶をして、バスを降りて、家の中に入っていく。ゆきは、ピンクの保育園リュックから、家の鍵をとりだし、ドアの鍵をあけて家の中に入って行き、手洗いうがいを済ませ、汚れ物を出し、出掛ける用意をした。


母親が夜なべして作ってくれた、うさぎの手提げと白猫がプリントされた赤い財布と家の鍵を持って駄菓子屋に行く。


今思えば、それが間違えだったのかもしれない。最も、肝心のゆきは、そんな事に気がつかず、意気揚々と明日の遠足のおやつを買いに行った。



あゆがてくてくと、歩き信号がある場所に差し掛かった。その信号を渡れば、お目当ての駄菓子屋だ。


ゆきは信号のルールを守り、青になったら、渡ろうと待っていた。


はやくーおかしーかいたいよー!と思っていた。



 そんなゆきのまえで、よたよたと歩いている小さな黒い猫がいた。そこに、大きなトラックが突っ込んできた!


「あっ!ねこさんが、あぶない!」とっさにゆきは道路に飛び出て、猫を助けた。


次にあゆが目覚めたのは、当たり一面真っ白なところだった。

あゆが「ここ、どこ?」と、言いながらキョロキョロした。


そこに、着物を着た白髪の老婆が現れた。

あゆは老婆に話しかけた。

「あのー!あたしは、雪原あゆです。5歳です!おばあさん、ここどこですか?お家に、帰りたいんですけど。」


老婆は、優しくゆきの頭を撫でながら、告げた。

「あゆちゃん・・・。私は、閻魔(えんま)です。残念だけど、ゆきちゃんは、お家には、帰れないんだよ。ごめんね。」


ゆきは驚いた。「なんで、帰れないんですか?」

「あゆちゃん、君はお星様になってしまったんだよ。」


「それって死んだってことですか?」

あゆは5歳にしては、頭の回転が速いことがある。


自称閻魔は、考えながら、と言うより何か思い出したように、ゆきに話しかけた。

「あゆちゃんが生き返る方法が一つだけあるけど、やってみるかは、あゆちゃんが決めてくれていいよ。」


「あたしは、いつ死んだのですか?」それによって、判断が出来る。

「人間の世界で、言うと、2日前だね。今日は、君のお葬式だよ。見に行くかい?」


自分の葬式を見に行くなんて、ギャグ漫画で一回見たことある。

そのキャラは、普通にその葬式に参列し、終わったら酒飲んでたが。あゆはまだ、子供なので酒は飲まない。


ってそんな事はどうでもいい。


あゆは即答で「行きます。」と、言った。 

自称閻魔は笑って頷き、ゆきをつれて、下界に降りていった。




セレモニーホールであゆのお葬式をやっていた。

喪服の父親が弔問客を相手していた。

保育園の先生や友達が来ていた。いつも、保育園バスで席が隣だった、ゆりが、お母さんに連れられて、あゆの墓前にきた。

ゆりは泣きじゃくっていた。

「あゆちゃん!起きてよ起きてよ!そんな、木の箱の中で寝てないで、起きてよ!あゆちゃん、言ってたじゃん!「今月こそ、寝坊しないように、頑張る!」って、いつまでも、そんな木の箱の中で寝てたら、また寝坊しちゃうよ!また、一緒に遊ぶ約束だってしたじゃん!」

ゆりのお母さんは、「ゆり、あゆちゃんは、もう遊べないのよ。」

と、呟いた。

ゆりは、友達の死に直面し、悲しんだ。

ゆきの、母親も涙をこらえながらゆりに、「あゆの友達でいてくれてありがとう。」と、呟いた。



ゆりが帰った後、知らない中年のおばさんと、その息子だろうか、中学生くらいのお兄さんが喪服できていた。


二人はあゆの両親にどけ座していた。

「夫が、申しございませんでした!」 

ゆきは、そのお兄さんの顔を知っていた。保育実習で来たからだ。

一緒に遊んでもらった。


ゆき母「帰ってください。あゆは、もう私が作ったお弁当を食べる事も、友達と遊ぶ事も、私や夫に保育園での事も話せません。」


ゆき父「俺と妻は、俺達からあゆを奪った男とその家族であるあなた方を殺したいです。」





今回はここまでです。読んでくれてありがとうございます!いかがだったでしょうか?感想お待ちしております。

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