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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あいのかたち

作者: 群衆者

生まれる世界を間違えた。


今、初恋をした私の思いである


なぜならこの世界では愛している人を大事にするのが一般的であり常識でありなにより法で定められている


それなのに私は貴方を罵倒し蔑み傷付け侮辱を送り、なにより息の根を止める事に確かな愛を感じてしまう思想を持っているのだから



この気持ちを打ち明けることは決して出来ない。そんなことをしてしまえば私は即お縄につくか病院に行かされてしまい普通の生活は送れなくなってしまうだろう。

私は愛のみを求めて破綻するのは真っ平御免だ。美味しいご飯と自由は大事である。

しかし、初恋は止まれないものであり叶えたい物でもある。私は考えネットで似たような人がいないかと「殺し 愛」と検索をかけた、最初は連続殺人者やサイコパス診断などが表示されてしまいとても初恋という淡く甘酸っぱいものとはかけ離れていたため参考にはならなかった。


めげずに少し甘めのとこから「罵倒 愛」と検索をかけると見付かったのだ。私のやりたい行動をとりながらも初恋という淡く甘酸っぱい青春を両立させるキーワードを見付け出す事に成功したのだ。


「ツンデレ」



これこそが私の思想と行動を正当化させ、なおかつ相手にも引かれないというこの世界が産み出した私への免罪符であった。


なにしろこれは蹴りを入れつつ「あんたって本当にバカね」と言っても許されるのである、なんて素晴らしいんだ。


それからというもの私はこの「ツンデレ」というものへの理解を深めどの程度の罵倒、侮辱、暴力ならば許されるのか研究に研究を重ねそれらを実践していった。


その努力の結果遂に初恋は実った。私の愛が世界と貴方に認めてもらえた瞬間で初めて私もこの世界の住人になれたんだという気がした。あとは貴方の生命を止めるだけだ。しかしそれでは私が愛を囁いた時に返事が無くなってしまうことになる

私は貴方以外に恋ができるとは思えないし自殺願望もない。

貴方がいなくなってしまったら世界に私は一人になってしまう、それは寂しい


とても寂しい


だから私の愛の最上級は最後の最後にすることにする、我慢するのだ。それまでは磨きあげてきたこの「ツンデレ」を使って貴方への愛を伝えていこう。


貴方の息の根を止める瞬間まで


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