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ファントムブレイヴ 〜影と光の世界渡航者〜  作者: 月永ヒロト
第四章「王都反逆」
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第四章 第3話「目的」


「無理だ、キサマの気分どうこうでどうにかなる問題ではない」


斎條さいじょう支部長は預言者セリカを睨みつけたまま言い放つ。

しかし、メビウス支部長が斎條支部長を制する。


「いや、斎條殿。彼女に任せよう」


「何?」


鋭い眼光がメビウス支部長に向けられる。


「もともとは彼女らウルファルスの一族の手を借りる予定だった」


しかし、メビウス支部長は動じない。


「セリカが断ったんだけどね!けど気が変わったわ、メビウス…あんたの作戦を利用させてもらう」


「利用なりなんなりしてくれてかまわんよ…目的は同じなのだから…」


「それは良かったわ、セリカ達も困るのよいつまでもあんな“異物”達がのさばってちゃね」


俺は一体なんの会話が成されているのか理解ができずにいた。


「で、誰を選ぶのかなセリカ殿」


「…そこの5人よ!」


預言者セリカは勢いよく指を指す…明らかに俺たちの方を…


◇◇◇


俺たち第4隊以外の隊員は退出させられ、部屋には俺たちとメビウス支部長、預言者セリカ、斎條支部長が残った。

まず、俺には疑問があった。


「なんで俺たち5人なんだ、名乗り出たショウスケはともかくもっと手練れがいるだろ」


「うっさいねあんた!セリカが選んだんだからそれに従いなさい!」


「キャラブレすぎだろ…」


この感じだと真意は答えてくれそうにないな…


「さっ時間が惜しいわ早く説明して」


「あぁ、君達にこの役を任せてしまって本当にすまないと思っている何せ急だったのだ。もっとじっくり準備をしたかったが奴らがそうはさせてくれんでな…1ヶ月後奴らは動く」


「たった1ヶ月?」


ダイチが思わず声を漏らす。


「そうだ」


「あたしら程度がそいつら魔導士に勝てるわけじゃないんでしょ?たった1ヶ月でどうしろっての?」


アオイの言う通りだ、俺らより強い人たちでいけば話は早いはずだ…


「修行するんだよーしゅ・ぎょ・う♡」


「はぁ!?」


「1に修行、2に修行、3・4も修行で5も修行よ!」


「ふざけ

「ふざけるなっ!!」


俺が言い切る前に大きな声が響く。

次の瞬間には斎條支部長が預言者セリカの胸ぐらを掴んでいた。


「こいつらは私の部下だお前の勝手にさせるわけにはいかん」


そう言い放った後、支部長は部屋を出ようとする。


「やはり私が適任を選ぶ」


「ダメだよ」


しかしそれを預言者セリカが止める。


「あの子達じゃなきゃダメなの」


「何故だ」


「理由は言えない、それにあの子達はレイコちゃんの部下である前にこの世界の住人よ?セリカが選んでも問題ないんじゃない?」


「……」


斎條支部長は何も言わない。そして、そのまま部屋を出た。

預言者セリカはメビウス支部長の方に向き直す。


「まぁいいわ、続けて」


「……君達なら話は早い、エデン…奴らはエデンを狙っている」


「エデンを…?」


「そうだ、魔導士達の今一番のネックは魔力供給、奴らはそのために超高密度魔力結晶であるエデンを奪おうとしている」


「でもそれって…」


ダイチが考え込みながら話す。


「エデンを取っちゃったら世界が崩壊するとかなんとか言ってなかった?その魔導士達もエデンを取ったところで生きられないんじゃ…」


世界渡航ワールドウォークよ」


預言者セリカが聞き慣れない単語を言う。


「え?」


「本来、1つの世界には1人の魔導士しか存在しないの、けど今は7人もこの世界にいる…奴らのほとんどは魔力を求めて世界を渡ってきた世界渡航者ワールドウォーカーよ」


俺は頭を抱えた。


「あのまず、その世界がいくつもあるっていう風にいってるが本当にあるのか?」


「あるけど?何?今更」


「いっ今更って…」


世界渡航者ワールドウォーカーも世界狂騒のひとつであんた達の仕事でしょ?何言ってんのよ」


「あの質問なんですけど、そんな簡単に世界を渡ってこれるんですか?」


ハヅキが手を上げながら聞く。


「いいこと聞くわね、世界を渡るいくつかの方法のひとつに魔法があるの」


「魔法…」


「相当量の魔力があれば世界をひとつ渡れるだけのゲートは作れるわ…もちろんエデンの魔力結晶を使えば余裕で作れるわ、それで崩壊する前にこの世界を出られるって訳、だーからっ!あんたたちにはすぐにでも修行に行ってもらうわ!」


預言者セリカは窓の外を指しながら言い放つ。


「聖域ウルファリオンに!」


「いや…」


ショウスケが前に出る…


「そんな暇はねぇ俺はすぐにでも乗り込むぞ」


「ショウスケ…」


預言者セリカがショウスケを睨みつけた後にこっと笑う


「あんたの事情は知ってるわよ、でも…」


預言者セリカはショウスケの顔を下から覗き込むようにして近づける。


「今のあんたじゃ目的の人に会うことすらできないよ」


「なんだと?」


「弱すぎるって意味よ…悔しかったら今ここでセリカに一発でも食らわせてみなさいよ、そしたら行ってもいいわ」


ショウスケと預言者セリカが睨み合う…数秒後ショウスケがくるりと扉の方を向き歩き始めた


「わかった、なら早く行くぞ」


「そうこなくっちゃ〜♡それじゃっれっつご〜☆」


預言者セリカとメビウス支部長も歩き始める。ショウスケの見たことのない異様な雰囲気に戸惑いつつ俺たちも部屋を出た…



ファントムブレイヴを読んでいただきありがとうございます!

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ではまた次回でお会いしましょう〜

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