表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファントムブレイヴ 〜影と光の世界渡航者〜  作者: 月永ヒロト
第四章「王都反逆」
87/199

第四章 第1話「影vs炎」


ーサブサイド第3支部第1訓練場ー


「さてさて今日がやってきたなぁヒロト」


ニヤニヤしながら指を鳴らすショウスケ。


「なんでそんなご機嫌なんだ」


勝負しようと言ってからショウスケは安堂あんどうリョウスケさんに弟子入りし今ではリョウスケさんをアニキと呼ぶほど慕っている。


「今までヒロトとはいっつも引き分けか邪魔が入ってたからなぁここで決着をつけるぜ!」


そう、俺とショウスケの勝負は昔から幾度か行われていて毎回誰かに止められるか決着がつかず引き分けになっていた。


「ルールは簡単!どっちかが動かなくなるか降参するかだ!それ以外は失った気憶ロスト・メモリーだろうがなんだろうが何でもありだ!」


「オーケー、分かった」


失った気憶ロスト・メモリーなんて使ったらこの建物保たないんじゃないかと少し思いながらも俺は構える。


「よぉし!じゃあダイチ頼むぜ!」


「う、うん…じゃあいくよ?レディ…ファイト!」


◇◇◇


速坂はやさかくんの合図と同時に2人は地を蹴った。

2人の拳がお互いの頬を捉え命中する。


「「ぐっ…」」


それが挨拶だと言わんばかりに2人はニッと笑い、瞬時に次の行動へ移る。


機械籠手ガントレット剛迅ごうじん!」


「モード・花火はなび


月永つきながくんは両腕に機械籠手ガントレットを、発花たちばなくんはモードを変え体から火花を散らしてる。


「なんだそれ?」


「修行で身につけた新モードだ!俺は日々進化してるんだよ!というかヒロトのそれも見たことないぞ!」


「闘えば分かるさ」


「いくぜぇ…」


発花くんが火花を残し消える、私が追いかけた頃にはもう月永くんに攻撃を仕掛けていた。

右ストレート、左の蹴り、さらに右脚の蹴り上げ、さらにさらにと月永くんへ攻撃を乱打していく、目で追うのがやっとの速さで…

けど、月永くんはそれに全て対応していく、がその乱撃に一瞬月永くんが怯んだ。


「くっ!」


「もらったぁ!」


発花くんはひときわ大きな炎を出しながら月永くんへ拳を放つ。

月永くんは防御は間に合ったものの中央から壁近くまで吹っ飛ばされる。


「惜しい!」


「ふぅ〜危ねぇ」


発花くんは少し不機嫌な顔をする。


「しかし、なんでついてこれるんだ俺割と速くなった自信あるのにな」


「進化してるのはお前だけじゃないんだよ」


「さては、その機械籠手ガントレット相当軽いな?前まではvs機械籠手ガントレットの時は俺の方が速かったのに」


「軽い…とは少し違うかな、軽いなら今の攻撃受けてこの程度じゃすまねぇよ…それに…」


機械籠手ガントレットで地面に触れたかと思うと、今度は月永くんが消える。


「これぐらい速くできる」


「んなっ!」


先程の発花くんよりも速いスピードで間合いを詰め、拳を放つ。発花くんはそれを防ぐが月永くんと同じように壁際まで吹っ飛ばされる。


「危ねーってかそれだけ速く動けてこの一撃の重さ…」


「おいおい、喋ってる暇ねえぜ?」


月永くんがさらに追い討ちをかける。そこから2人の激しい攻防が始まった。片方が攻撃を防げば片方も防ぐ、片方が攻撃を当てればもう片方も攻撃を当てる…

今まで2人の喧嘩は何度か見たけどここまでちゃんと闘ってるのは初めて見たかも…


「このままじゃあらちがあかねぇ!」


「そろそろ決着つけるぜ!」


2人して間合いを取る、そして


「「失った気憶ロスト・メモリー解放!!」」


ブワッと空気が震える。発花くんは黄金の炎を纏う、ここまで熱が伝わってくる。月永くんは一見見た目は変わってないが機械籠手ガントレットから影が炎のように揺らめいている、そういえば影武装シャドウプロテクト機械籠手ガントレットは初めて見た気がする。


機械籠手ガントレット剛迅ごうじんきわみ】」


「モード・炎帝」


すると、横で見ていたリョウスケさんが言葉を漏らす。


「ふむ…やはりまだ失った気憶ロスト・メモリーでの制御はできないか…」


「制御ですか?」


「ああ、さっきの花火ってモードみたいに炎を体の中で燃やして必要な時だけ使うって技術なんだが、まだ花火ですら未完成な状態であれだけの力だ、まだ扱えきれてないんだろう」


さっきのモード・花火の時の火花はまだ未完成だから内側の炎が漏れ出てたんだ、でもあれで未完成って…私、なんだか置いていかれてるような…差が開く一方だな…

そして、2人は拳を握りしめたまま動かない。


「本当にあの2人は仲がいいな」


リョウスケさんは少し笑う。


「お互い動けないんだ、先に動けば対応されることが分かってるからな…俺の予想だとこいつら痺れを切らして同時に動くぞ」


少しの沈黙…そしてその時は来た…


「「っ!!!」」


本当に、本当に2人は同時に動いた、まるで息を合わせたかのように…

私はその振りかぶられた2つの拳がぶつかる瞬間を待った…



ファントムブレイヴを読んでいただきありがとうございます!

興味を持っていただけましたらブックマーク、評価等していただけると励みになります。

ではまた次回でお会いしましょう〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ