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ファントムブレイヴ 〜影と光の世界渡航者〜  作者: 月永ヒロト
第三章「聖域と幻獣」
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第三章 第18話「雷影の刃」


「ハッ!いくぜ!」


「暴れてこい」そう伝えた次の瞬間にはもうショウスケは飛び出していった。


「すまねぇがハヅキ、アオイ、あいつに合わせてやってくれ」


「あとで何か奢ってね〜」


発花たちばなくんに合わせるのか〜不安なんだけど…」


そう言ってハヅキとアオイはショウスケの後を追った。

そして、俺はダイチにひとつ相談をする。


「さてと、ダイチとのリンクで試したいことがあるんだ」


◇◇◇


発花くんは私が追いかけた頃にはもう自然の怒りナチュラルビーストの目の前にいた。


「暴れるぜえ!!」


発花くんは全身に炎を纏う。


〈発花くん、やつの弱点の追加情報です。うなじに加えて、右脇腹、両膝裏、右ふくらはぎです。〉


「了解!」


そういうと空中でブーストし、脇腹を狙いにいく。


「アオイちゃん、私たちは逆側からこいつの注意を引こう!」


「オーケー!」


私達は発花くんとは逆方向から攻撃に向かった。


◇◇◇


右の脇腹…

俺はそこ目掛け急速に接近していく。が、こいつはそれに反応して拳で俺を阻む。


「ちっ!速ぇ!」


デカイ図体の割に素早い動きに少し翻弄される。

空中で、繰り出されるパンチを避けながら弱点部分に向かおうとするが簡単には許してくれない。


「さすがに弱点にはそう簡単には攻撃できねぇか…」


俺はグッと拳を握りしめ襲いかかるやつの拳に正面から立ち向かう。


「うらぁぁあああああ!!」


大きな拳と小さな拳がぶつかる。次の瞬間、やつの拳から肘までが爆発した。


「ブォォオオオオ!!」


自然の怒りナチュラルビーストが叫び声を上げる。


「よお…弱点が丸見えだぜ?」


モード衝炎しょうえんで瞬時に右脇腹へ接近する。


向火葵ひまわり!!」


爆炎を纏った一撃が命中する。しかし、頭上に気配を感じる。


「へっ…マジかよ」


爆破したはずの右腕から肘打ちを繰り出されていた。


「ビースト・ソウル!」


その声が聞こえたと同時に俺に向かって振り下ろされていた肘が左に逸れる。


「暴れるっていうのは何も無茶しろって意味じゃないのよ?」


「無茶はしてねぇよ、アオイ」


「まっとにかくあたしとハヅキで気を引くから弱点を狙いにいって?ヒロトとダイチが何か考えてるみたいだから」


「あぁ分かってる、あともう弱点は狙わねえ」


「え?」


「弱点部分の情報が必要なのはヒロトとダイチだ。ヒロトは俺に暴れてこいとだけ言ったろ?つまり何か仕掛けるまで気を引いといてくれってことだ」


その時アオイの背後にやつの拳が迫る。


「それに…」


俺はそれを受け止める。


「こうやって呑気に喋ってる暇もねぇしなぁ」


「あ、ありがと」


俺はインカムに話しかける。


「ハヅキ!上にいるな!」


〈いるよ!任せといて!〉


見るとはるか上空で術式が展開しているのが見える。


「よく分かったね」


「俺もただのバカじゃねぇってことだ」


そして、一瞬光ったと思った瞬間こいつの頭に巨大なビームが直撃する。ハヅキの太陽の怒りソル・レイだ。

さすがにその強烈な不意打ちに仰け反り倒れそうになる自然の怒りナチュラルビースト


「無防備になったな!爆蓮華ばくれんげ!!」


ボディへ連続の爆撃。やはり第一級、その状態ですら俺へ攻撃を放つ。


激流拳げきりゅうけん!」


しかしそれはアオイに阻まれる。

俺たち3人は確実にこいつを圧倒していた。


◇◇◇


「了解、上手くやってみるよ」

「あぁ、まぁ俺も上手く扱えるかわかんねぇけどな」


俺とダイチは外套機械籠手オーバーガントレットスカイで空中に飛び上がる。やつの方を見ると3人が上手く翻弄していた。


「今分かってる弱点の場所は計5箇所、そこは確実に狙いたい」

「そうだね、じゃあ行こう」


一度、弱点部分の連絡があってから司令室から何の連絡もないのが少し引っかかってはいたが今は目の前に集中する。

俺たちは自然の怒りナチュラルビーストに接近していく。


「よし、この辺から分かれるぞ準備いいな?」

「うん!」


俺はダイチに電磁場を使って飛べる外套機械籠手オーバーガントレットを託す。

それぞれが目標に向かって飛んだ。


「…針に影を仕込む!」


影を仕込んだ針をいくつか作る。


「あとはこれを上手く刺せれば」


3人が闘っている間をすり抜けながら針を刺していく。


「よし!完璧!ダイチも大丈夫そうだな!」


俺はインカムで全員に連絡を入れる。


「全員10秒後にそいつから離れろ!」


〈〈〈〈了解!〉〉〉〉


全員が自然の怒りナチュラルビーストから離れていく。

やつは逃すまいと誰かを追いかけている。


「てめぇもここまでだ!」


俺はやつに刺さった全ての針に集中する。


「貫け!雷影らいえいやいば!!」


やつの身体に刺さった針が発光、そして針から造形されたいくつもの巨大な刃がやつの身体を貫いた。


「バァアアアアアアアア!!!」


断末魔が響き渡る。そして倒れながら気力ヴァイタルの粒子となって消えた。


◇◇◇


「上手くいったね月永くん!」


「俺とダイチだから成せる技だな」


全員集合し、被害状況を確認しながら帰還用のヘリを待つ。

丁度、司令室から連絡が入る。


〈もしもし!聞こえますか!?〉


焦った北潟きたかた司令長の声が聞こえる。


「どうしました!?」


〈全員そこから退避してください!今すぐに!〉



ファントムブレイヴを読んでいただきありがとうございます!

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ではまた次回でお会いしましょう〜

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