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ファントムブレイヴ 〜影と光の世界渡航者〜  作者: 月永ヒロト
第三章「聖域と幻獣」
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第三章 第9話「地の底で」


「二体同時調和!カモン!タロースちゃん!」


メデューサの上に乗ったリサさんが放り投げた宝石から岩の魔人が生まれる。

そして、タロースとモグラ型幻獣とで取っ組み合いになる。まさに怪獣と怪獣の戦いだった。


天空眼てんくうがん!」


僕は辺りに一瞬で針を散りばめる。そして、幻獣の足元の針から幻獣の足めがけ電撃を走らせる、一瞬足が動かなくなったところでタロースが押し倒す。


「やっちゃって!タロースちゃん!」


そう言いながらタロースへ強化を重ね掛けしていくリサさん、が、モグラ型幻獣が隙をついて地中へ潜ってしまった。


「逃げられた!」


「大丈夫、僕が視える!」


そう言って僕は地中に網のように電流を流す、そして幻獣を捉えた。


「3時の方向!5秒後に来るよ!」


5秒後ピッタリに幻獣が地中から飛び出す。


「完璧ね!」


飛び出した瞬間に待ち構えていたタロースが、拳を幻獣の顔面に命中させた。

幻獣は鈍い音と共に吹っ飛ぶ、折れたツノが空中で消滅する。


「モ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"!!!!」


怒った幻獣がとてつもなく大きな咆哮を上げる。


「なにっ!?」


「耳…がっ!!」


咆哮が終わったかと思うと、僕は地中に気配を感じる…


「嘘…でしょ…」


その事実に僕は震える。


「何!?なんなの!?」


「4体…今、地中にこいつと同じような幻獣が4体もいる…」


そう、地中に張られた電流の網が捉えたのは4体の敵影…それが辺りを動き回っている。


「4…4体ですって…?」


「…!まずい!!」


そして、僕は気づいた。何故やつらが地上に出てこないのかを…しかし、気づくのが遅かった…

やっと、その4体が地中から顔を出したかと思うと地面が音を立てて崩れた。


「きゃあ!!」


「やっぱりこれが狙いだったのか!」


しかも、相当深く掘ったらしく僕らは不安定な体勢で落ちていく。そしてその上から幻獣が5体、僕ら目掛けて突っ込んでくる。

僕は覚悟を決めた。


「…リサさん、僕が出来るだけやつらを倒す。倒せなかった分の処理、お願いできる?」


僕は真剣な表情でリサさんへお願いする。


「…いいけど、何するつもりよ」


「まかせたよ」


僕は残った針に瞬間移動しながら5体の上を取り、5体全てを射程範囲内に収める。


「はぁぁああああ!」


僕は針に力を注いでいく。1つ、2つとそれが出来上がっていく…


「くっ…3つが限界か…」


3つ作ったところで一瞬目眩がしたが、なんとかこらえ、一番近くにいる3体を睨む。


「いっけぇぇええ!!金剛杵ヴァジュラッ!!」


以前、超大型自然の怒りナチュラルビーストを倒した時に月永つきながくんが僕の針に影でコーティングして出した技だ。それを僕は1人でできるように特訓していた、影のコーティング無しの僕の力だけの金剛杵ヴァジュラを…

そして、見事3体に命中しリサさんに辿り着く前に穴の底に叩きつける。


「消えろぉ!!炸裂する金剛杵ヴァジュラズスパーク!!!」


僕は手をかざし、グッと握る。刹那、金剛杵が閃光を放ちながら放電する。

大きな爆発音の後には幻獣の姿はなく、粒子となって消えていた…僕はそれを見た瞬間に意識を失った…


◇◇◇


3体のモグラ幻獣が底に叩き落とされていく。


「2体ね、任せなさい!」


私は宝石袋から両手に2つずつ宝石を取り出す。


「一気に行くわよ!メデューサちゃんタロースちゃん!ダブルエンチャント!」


その宝石を相棒の2人に投げ渡す。メデューサちゃんはそれを食べ、タロースちゃんはそれをキャッチする。

私は、それを見て気力ヴァイタルを付与する。

すると、みるみるうちに2人の体は硬質化し、身体能力も向上していく。


「狙いはOK?やっちゃって!」


幻獣の鋭い爪をもろともせずメデューサちゃんは幻獣をがんじがらめにして締め上げ、タロースちゃんはフルパワーのボディブローをお見舞いする。


「最高の“岩絞殺がんこうさつ”と“アルティメットブロー”ね…惚れ惚れしちゃう」


その瞬間に地の底から電撃が走る。


「終わったみたいね…」


タロースちゃんに抱えられ底に降り立つ。メデューサちゃんは気を失った速坂はやさかダイチをくわえて降りてくる。

私は2体の幻獣が消滅したのを確認して腰に手を当てる。


「さてさて、どうやって登ろうかしら」


ため息をつきながら速坂ダイチを見る。

失った気憶ロスト・メモリーを解きタロースちゃんを宝石に戻す。


「ごめんねメデューサちゃん、これ登れる?」


◇◇◇


「………あれ?」


何かゴツゴツしたところで目が覚める。


「ここは?」


「メデューサちゃんの背中よ」


「あ…ありがとう、リサさん」


「お礼ならこの子に言って?この子がいなかったらあんたが起きるまで穴の底だったんだから」


僕は慌ててメデューサへお礼を言う。


「ありがとうメデューサ、世話かけちゃったね」


「はい、もうそろそろ着く頃よ。あんたの針は残ってたからたどってるんだけど」


すると、大きな湖に大きな木。それに人影が3つ見える。

僕とリサさんは同時に小さく安堵の息をもらした。


ファントムブレイヴを読んでいただきありがとうございます!

興味を持っていただけましたらブックマーク、評価等していたたげると励みになります。

今回はダイチとリサのタッグ、新鮮な2人でした。

ではまた次回でお会いしましょう〜

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