表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファントムブレイヴ 〜影と光の世界渡航者〜  作者: 月永ヒロト
第三章「聖域と幻獣」
65/199

第三章 第3話「火龍の名を持つ男」


「あんたが発花たちばなショウスケだな?ひとつどうだ?手合わせでも?」


「…いいぜ!リョウスケさん!」


あいつ敬語とタメ口混ざってるからたまに訳わかんなくなるんだよな…


第1訓練所で俺たちが特訓していたところにやってきた安堂あんどう兄弟、その兄のほうがショウスケに興味があるらしく手合わせをすることとなった、しかしこの兄弟、揃いも揃って闘い好きだな。


「いくぜぇ」


タバコに火を点け、構えるとリョウスケさんの腕から炎が噴き出す。


「炎か!燃えてきたぁ!」


ショウスケも体に炎を纏う。

そして、瞬時に間合いを詰め蹴りを放つ。しかし、片手で軽くいなされる。


「なっ!」


ショウスケは迫る拳を体を捻り、回転しながらかわす。

ショウスケが地に着く頃にはリョウスケさんはショウスケの目の前にいた、ノーモーションで繰り出されたパンチは防御したにも関わらずショウスケを吹っ飛ばす。

炎を逆噴射させながらなんとか耐えた。


「くっそぉ!衝炎しょうえん!」


ショウスケがモードを変える。発砲音のような音とともにリョウスケさんへ跳び蹴りを放った。


「ふんっ!」


その速さが予想外だったのか一瞬リョウスケさんの対応が遅れたように見えた。


「今だ!向火葵ひまわり!!」


たしかにリョウスケさんへと放たれた拳だったが結果はタバコを1つ焼いただけだった…

何故ならリョウスケさんは向火葵ひまわりが放たれたと同時にショウスケの懐に潜り込んでいた、それも横から見ている俺ですら目で追えない速さで…


白炎の衝撃ホワイト・インパクト


胸部へとかざされたてのひらから白い炎が噴き出しショウスケを再び吹っ飛ばす。

壁に叩きつけられたショウスケはその場に崩れ落ちる。


「うん!なかなかいい動きだ!タバコとヒゲが少し焼けたぞ!だが無駄が多いなあんちゃん!」


顎をさすりながら笑う。


「くっ…くっそ…一瞬いけたと思ったんだが…」


あの対応が遅れたように見えた瞬間…あれはもしかしてわざと・・・か?わざとショウスケに技を撃たせた…


「はっはっはっ!新人に負けちゃあ“火龍かりゅう”の名がすたるってもんだ!」


「リョウスケさん異名持ちかよ…」


異名…それを聞いて俺はあることを思い出す。


「おい!ダイチ!」


「んなっ何!?」


急に話しかけられて驚くダイチ、だかそんなことどうでもよかった。


「俺らって誰か異名もらったっけ!?」


◇◇◇


「“そんなに異名が欲しいのなら自分で名乗ってるんだな”だってよ」


俺は支部長室からトボトボと出てくる。


「しょうがないよ、色々あったしそれどころじゃないんじゃない?」


「あっでも朗報もあるぜダイチ、今後の任務とかでも評価されれば異名は付けられるらしいぜ」


「異名は強さの証明みたいなところあるからできれば欲しいよね」


俺とダイチが訓練所に戻るとショウスケがリョウスケさんに稽古をつけてもらっていた。


「あっ月永つきながくん、どうだった?」


「今回はどの支部の誰も異名付いてないってさ」


「そうなんだ、ちょっと期待したけど残念だね」


「あたしもなんかカッコイイ名前欲しいな〜」


アオイがリヴァイアに浸かりながら寝転んでいる、ほんとくつろいでるようにしか見えないんだよな…

その時後ろの扉が開きナナミさんとアヤカちゃんが入ってきた。


「やってますね」


「あっナナミさん、そういえばナナミさんは異名とか持ってるんですか?」


「いいえ、私は持ってないです」


意外だった、俺は第3隊の人は3人とも持ってるものだとばかり思っていた。


「そもそもそんなに闘う立場ではないですしね」


「というと?」


「私、今でこそ第3隊隊員という肩書きが増えましたが本当は第3支部支部長補佐兼副司令長ですので、まぁ今は北潟きたかたさんが休めと言って聞かなかったのでアヤカちゃんと散歩中ですが」


「支部長補佐と副司令長…」


なかなかに立場が上の人だったのだと俺は少し驚く、それもそうか支部長の妹だもんな。


「ちなみに、気術ヴァイタリティは“圧縮コンプレッション”という物質を圧縮する能力です」


「圧縮…じゃあ例えばこれを圧縮するとどうなるんですか?」


そういいながら俺は影で剣を造りナナミさんへ渡す。すると、一瞬にして剣は手のひらサイズの黒い球になった。


「うおっ!すげぇ…」


「更に圧縮して、目に見えないほど小さくする事も出来ます」


そういうと同時にだんだんと黒い球が小さくなっていき最終的には本当に見えなくなってしまった。


「元に戻すこともできます」


パッという音とともにナナミさんの手には俺の渡した時の状態の剣が握られていた。


「…その能力強すぎません…?」


思わず声が出る、これを使えば調査や運搬、果ては暗殺までなんでもござれだ。そうか、だから第5支部の調査員に選ばれたのか…


「そこまで良い反応を貰うのは久しぶりでなんだか恥ずかしいですね…」


アヤカちゃんがナナミさんの服の裾をくいっと引っ張る。


「…ナナミ、喉渇いた」


「はーい、じゃあ私たちはこれで」


「じゃね月永」


嫉妬させちゃったか?と思いつつ2人を見送り、俺も特訓へ戻った。


◇◇◇


次の日、俺たち第4隊は朝から支部長室に呼ばれる。そして、新たな任務を託されるのだった…



ファントムブレイヴを読んでいただきありがとうございます!

興味をもっていただけましたらブックマーク、評価等も励みになりますのでよろしくお願いします!

ではまた次回でお会いしましょう〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ