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ファントムブレイヴ 〜影と光の世界渡航者〜  作者: 月永ヒロト
第二章「最前線合同訓練」
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第二章 第34話「略奪の光姫」


失った気憶ロスト・メモリー解放…略奪りゃくだつ光姫こうき


俺はその姿に目を奪われた。


「あれが…ハヅキの失った気憶ロスト・メモリー…何というか、綺麗だな…」


ハヅキの背中には光輪が現れ腕には紋様もんよう、髪も眼も白く綺麗に光っていた。羅生らしょうナギトシも驚きを隠せずいた。


「でもこれで、僕たち全員覚醒できたね」


「あぁ、後は…」


「ハヅキを見守りましょ」


俺たちは固唾を飲んで映し出された映像を見守る。


◇◇◇


「なんなんだ、一体」


これが私の失った気憶ロスト・メモリー…でも早くしないとすぐに気力ヴァイタル切れになっちゃう

根が迫る、がその全ての根を光弾バレットが引き裂く。


「なにぃ!!」


「終わるのはあなたよ」


私は手を掲げ指をパチンと鳴らす。その直後からナギトシがキョロキョロと周りを見渡したり手で顔を覆ったりと慌て始める。


「なっなにをした!」


「何ってあなたから光を奪ったんだよ」


「光を奪っただと!?どこへ行った!」


私のいる方向とは全く別の方を見て言うナギトシ。


「どこってさっきから動いてないけど、まぁ見えてないからしょうがないか。だってあなたの目や体、あらゆるところで認識していた光を全て私が奪ったんだから、今のあなたには光という概念が存在しないの」


そう言いながら私は大きな光の弓を作る。


「そしてその光は矢となりあなたを貫く」


ナギトシから奪い今もなお集まり続ける光を矢の形に変え弓を構える。


「くそぉ!!」


ナギトシは無茶苦茶に根を暴れさせている。


「無駄よ…さて、じゃあ返すわ、あなたの光」


放たれた矢は真っ直ぐ吸い込まれるように飛び、ナギトシを貫く。そしてナギトシを光で包む。


「おしまい」


私はまた指をパチンと鳴らす。光が弾けナギトシはそのまま地面に倒れた。

辺りに無数にあった根は消え、縛られていた2人も解放される。

その瞬間私はフラついた。


「嘘でしょ…本当に…?」


私はすぐに失った気憶ロスト・メモリーを解きその場に座り込む。


「本当に気力ヴァイタル消費が激しすぎる…数分も保たない…けど、あと2人いる…」


残っている2人はほぼ気力ヴァイタルは消費してない状態…こんな状態の私じゃどうしようも…

ふとその2人の方を見ると人影が3つあることに気づく。


「あれ??」


3つ?でもナギトシはそこに倒れている、なんで?

そう思って間もなくそのうちの2つの影が倒れた。そして、謎の影がこちらへ歩いてくる。


「お前でもないな」


それは男か女か分からない、黒装束に身を包み奇妙な仮面に恐らく声もボイスチェンジャーのようなもので加工している。


「だ…だれ!?」


私は危険を感じクロスバレッズを展開する。


「うるさいな、邪魔するなら…殺すぞ」


それは明らかな殺意。まるで心臓を掴まれているかのような…


「いや、こういう時は聞いた方が早いか…おい女、ここに発花たちばなショウスケというやつがいるだろう?どこだ?」


発花くん!?なんでこいつは発花くんを…


「答えろ」


「なんでどこの誰とも分からないこんな怪しい奴に答えないといけないの」


そいつは私の顔を覗き込む。


「死にたいか?」


背筋が凍るような気配を感じその場を飛び退く。


「まぁいい自分で探すか」


と言いそいつはこちらに手を向ける、“ヤバイ”そう本能が感じた。しかし、それが放たれる前にそいつの顔面には2つの黒炎を纏った足が直撃していた。


「なんだてめぇ!」「うちのハヅキに何しようとしやがった!」


月永つきながくん!発花くん!」


吹っ飛ばされたやつがのそっと起き上がり2人を見る。


「大丈夫?ハヅキ」


「アオイちゃん」


見ると速坂はやさかくんが他の3人も連れて来ていた。


光丘ひかりおかさん、なんなのあいつ」


「分からない…けど発花くんを探してるって…」


突如そいつが笑いはじめる。


「ハハハハハハハハァ!こいつはこいつは、面白いことになってるなぁ!?発花ショウスケに月永ヒロトもだとぉ!?何が“時を待て”だぁ?だから言ったんだこうやって早々に来た方が早ぇってなぁ!!」


「あいつ何言ってやがる」「狂ってんのか」


「死ね」


その言葉と同時にそいつは発花くんと月永くんの目の前に現れ2人を吹っ飛ばす。


「「ぐはぁっ!!」」


「はっ!雑魚じゃねぇか!何が厄介だ!一瞬で片付けてやるよ!」


突如、何もなかった空から一筋の雷光が現れる。


「あぁ?」


物凄い圧。ピリッと空気が張り詰める。マントをたなびかせそこに1人の男が現れる。


「おいてめぇ…今、誰の庭で騒いでるか分かってんのか…」


負けず劣らずの殺意をかもしながら“天災てんさい”こと第1支部支部長、雷殿らいでんリョウがそこにいた…





ファントムブレイヴを読んでいただきありがとうございます!

興味を持っていただけましたらブックマーク、評価等もよろしくお願いします!

ではまた次回でお会いしましょう〜

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