第二章 第15話「タッグバトル一回戦 その2」
「いくよ、リヴァイア」
あたしはリヴァイアと意識を通わせる、失った気憶をヒントにリヴァイアと作り上げた完全調和…これをこんなに早く使うことになるなんて。
「調和率150%!!ビーストソウル!」
青龍の鎧まではいかないものの手や足に武具を装着させたモード、しかもリヴァイアもともに闘える、それが一番の利点…だったけど
「タクミ、お前はそこで見てろ」
「2人で来た方が無駄が減るんじゃない?」
「あのなぁ嬢ちゃん男にはそれ以上にプライドってもんがあるんだよ」
「じゃあリヴァイアもそこで見ててね」
地を蹴り、あたしはヒビキへ攻撃をしかける、吸収されてしまうが逆に言えば手以外は攻撃可能範囲、隙をつくらせてそこを突けば…!
あたしはこの1ヶ月でアズサさんに鍛えられたフットワークを生かしてヒビキを翻弄する。そして2段蹴りで青い手を弾いた。
あたしは脚に力を込めヒビキの腹部へ蹴りを打ち込んだ…しかしヒビキはビクともしなかった。
「なかなかやるねぇ嬢ちゃん」
「っ!」
腹部に命中したかに見えたがそこにあったのは赤い右手だった。
そう、Reuseで衝撃を相殺されていた。
「ふっ飛ばされた時の分と今の分でやっと相殺か…くらってたらやばかったぜ?」
そういいながらヒビキは一度距離を取る。さすがは最前線で戦う隊員、一筋縄ではいかない…でも今の感じで行けば勝てない相手じゃない、そう思ったとき視界に炎が入る、あたしはその場から飛び退いた。
「くそっ!どこ行きやがった!」
「もう!!何やってんの!!!」
ショウスケが辺りで暴れている。もちろん声は届かない。けど、そこまで必死になるほど恨んでいる人間がいるの?
ショウスケは何か叫びながら地面を殴る、気づけば辺りの地面はぼこぼこになっていた。
「嬢ちゃんもう終わりにしよう、まだ3位決定戦があるそれのためにここで気力を無駄に使うことはないぜ」
「何あたしが負けるみたいに言ってるの」
「あんた一人じゃ勝てねぇ、負けるんだよ実際にな」
ヒビキがタクミの方へ青い手を向ける、タクミは頷き剣を振りかぶった。
そしてヒビキの手を何度も何度も斬りつけ始める、しかし手は一切傷つかない、幻術にもかかっていない…それはタクミ側の能力だろうか
「ふぅー…さぁ来いよ」
「それはこっちのセリフ、それにあたしは一人じゃない。いくよリヴァイア」
あたしはリヴァイアと並び立ち2人と対峙する
そして、3人と1匹が同時に走り出す
ヒビキが赤い手から斬撃を繰り出す、それを籠手で弾きながらあたしは顔へ蹴りを放つ、しかし青い手に阻まれる。それを見計らってか今度はタクミの剣があたしへ迫る、それをリヴァイアが噛み付き止める、そして尻尾で薙ぎ払いタクミとヒビキを激突させる。
「「ぬぐぅ!」」
あたしはすかさず追い打ちをかける、タクミの剣を叩き落しみぞおちへ正拳突きを喰らわせた。
「うっ!!!!」
次は、とヒビキを見るが既に赤い手を構えられていた
「…斬撃」
ヒビキの手から鋭い斬撃が放たれる。
あたしはそれを防ぐことはできなかった。
「くぅっ!」
体勢を立て直し再び構える。
見ると、タクミがふらふらと起き上がろうとしている、あたしとリヴァイアはヒビキを確実に倒すには今しかないとともにヒビキへ攻撃を仕掛ける。が…
「俺の炎で焼き消してやらぁ!!!」
いつの間にか上空へ飛び上がっていたショウスケが拳に紅蓮の炎を纏いあたしたちとヒビキの間へちょうど割って入る。
「花火爆蓮華!!!!」
凄まじい熱量と衝撃、数回の爆発が起きあたしたちをも巻き込む。だがそれはヒビキとタクミも同じだった、不意の衝撃を受け一瞬ガードのため顔を覆う。あたしはそれを見逃さなかった。
「リヴァイア!」
「ガアアアアァァ!」
リヴァイアが滝のようなブレスを2人へ放つ…けどそれがだめだった、まとめて2人を撃沈させるはずだったそのブレスは2人に直撃することなくヒビキの青い手に吸収される…
「よく見てるが…甘いな、嬢ちゃん。Recycle」
タクミの剣が渦巻いた水を纏い始める、そう、リヴァイアのブレスを…
「いくぜタクミ」
「はい、ヒビキくん」
2人が構える。
あたしは防御の体制に入るしかなかった…
「Reuse…」
「「トルネードブレイド!!」」
渦を巻いた水と斬撃のブレス、あたしとリヴァイアとショウスケはぶっ飛ばされ壁へ叩きつけられる…あたしはそこで気を失った…
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