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ファントムブレイヴ 〜影と光の世界渡航者〜  作者: 月永ヒロト
第二章「最前線合同訓練」
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第二章 第11話「鉄球」


スタートの合図が切られると同時に俺たちは玉を押し始める。


「とにかく妨害を防いでいけばこんなの楽に…」


言いかけたところで視界の端に黒い塊がこちらへ突進してくるのが見えた。


「!?」


月永つきながくん!」


すかさず機械籠手ガントレットを造形して防ぐが一緒にフィールドの端まで飛ばされる。


「あれぇ?潰す気で突っ込んだんだけどナァ??」


「てめぇいきなり妨害ってレベルじゃねぇだろっ」


こいつは確か第4支部のチームにいた奴だな…


「ゲヒャッヒャッヒャ!これあれだろ?自分のチーム以外の奴、全部倒しちまえばいいんだろ?」


「脳筋野郎が!」


丸々とした体のそいつは更に体を丸め全身が黒くなる。


「ゲヒャッ!もういっぺんいくぜぇ?」


ボールのように弾んだかと思うと一気にこちらへ突進してきた。


夜天やてん迦具土カグツチ】!」


弾き返そうと剣を振るうがそれは叶わず軌道を変えるだけとなった


「なかなか硬い剣だなっ!俺様の“鉄球”を受けて壊れないとは!」


クソッ!こいつとやり合ってる場合じゃないのに!…いや待てよ…


「おい!お前の勝負買ってやるよ!俺は第3支部の月永ヒロトだ!」


「ゲヒャッヒャ!そうこなくちゃナァ!俺様は第4支部の臼木うすきヒロだ!名前似てるナァ!」


名前が似てたところで何一つ嬉しくはないが…とにかくこいつを使えれば2つの支部の邪魔ができる!


「いくぜぇ?」


臼木ヒロが鉄球となって突っ込んでくる、俺はそれをかわしながら機械籠手ガントレットで思いっきり殴り一番進んでいる第1支部の方へ軌道を変える。


「そのまんま突っ込んでけぇ!」


「ゲヒャッヒャッヒャ!そういうことか!いいぜぇ!突っ込んでやる!」


あいつも気づいたみたいだが俺の目的はもう一つある、あいつの気術ヴァイタリティの能力は知らないが速度を急激に落とせないのなら…


「ゲヒャッヒャッヒャ!…アア!!」


「狙い通り!」


第1支部の奴らへ突っ込む、そしてついでに玉へも突っ込ませ第4支部へのペナルティも狙う

そして、狙い通り臼木ヒロは玉へ激突した。


〈ペナルティ、第4支部、10秒間玉が動かなくなります〉


「あんた何やってんのよ!!」


「バカヤロウ!」


第4のチームからブーイングが飛ばされる

そして、当の臼木ヒロ本人は第1支部のチームに囲まれていた。


「てめぇ!何しやがる!」


「ゲヒャアアアアア〜」


第1支部の人間にフィールドの端まで吹っ飛ばされる。


この間に俺は玉押しへ戻り3人で玉を押す。


「おかえり」とハヅキが笑う


それに「ただいま」と返し、第2を追いかける。


「月永くん、第2に少し離されちゃったけどどうする?」


「うーん…どうするか…」


と不意に辺りが暗くなる。


「ん?」と空を見ると黒い塊がこちらへ降下してくるところだった。


光球スフィア!」


ギリギリのところでハヅキが光球を発動させその攻撃を防ぐ。


「またか!」


「月永ヒロトォ!お前俺のこと利用しやがって許さないゾォ!」


「うるせぇ!お前が悪いんだろうが!」


またこちらへ突進してくる。


「ダイチ!頼めるか!」


「了解!」


ダイチは電撃を纏った一本の大きな針を飛ばす。


「スパーク・スピア!」


針が触れると同時に鋭い電撃が臼木ヒロの体に走る。

そして、どうやら気を失ったらしくその場で伸びてしまった。


「そこでしばらく寝てろ!」


現在、1位が第2、次に第1、その後を俺たち第3が追いかける形になっている。

どうにかアクションを起こさないと勝てないな…そうこうしているうちに第2が折り返した

するとそこで第1が動く、大柄な男が第2の玉の前に飛び出しなんと玉を押し返し始めた


「ちょっと!あんたどきなさいよ!」


「ハッ!どくわけなかろう!」


リサが叫ぶ。相変わらず強気な性格は変わってないようだ。

しかし、なんとも原始的な方法だがあれなら攻撃せずにかつ確実に動きを止められる、まぁそれだけの力があればの話だが

おそらくあの男の能力は自己強化系だろうか、腕にオーラを纏い3人の押す玉をしっかり止めている。


「ったく鬱陶しいわね!私が何とかするからあんた達は押してなさいよ!」


「「了解、姫!」」


…姫って呼ばせてるのか、そこも相変わらずだな…


「行くわよ!マイハニー!」


そう言うとリサは小さな赤い宝石を取り出し空に投げる。

一瞬その宝石が光ったかと思うと宝石から岩が出現しあっという間に巨大な蛇の形になった。

そう、リサの気術はビースト使いマスター、そしてその相棒は巨大な岩蛇“メデューサ”だ。


「やっちゃって、メデューサちゃん」


「シュロロロロロ」


男が薙ぎ払われる…と思いきや男は振るわれた尻尾をガッチリと掴みなんとメデューサを投げた、しかもこちらへ向かって…


「メデューサちゃん!」


「こっちくるのかよ!!」


さすがにこんな巨体がぶつかれば光球もタダじゃ済まない、と俺は飛び出し機械籠手ガントレット鬼神きしん”を造形する。


「ダイチ、ハヅキ!任せたぞ!」


こちらへ飛んでくるメデューサ目掛け鬼神で殴りかかる。


「ぬぉおらあああああ!」


メデューサを殴り返し、進む第2の玉の前へ叩き落とす。


「ちょっと!!ヒロト!あんた私のかわいいメデューサちゃんに何してくれてんのよ!」


「あいつがこっちに投げてきたからだろ!?」


「先に攻撃してきたのはそちらであろう?」


「あんたが先に私たちの玉止めに来たんじゃない!」


なんて子どもみたいな言い争いなんだと内心思ってしまう…

すると、リサがオーラを纏いはじめる。


「頭きたわ!いいわよ!相手してあげる!」


「よかろう、玉を押すのはおぬしらを倒してからにしよう…」


「俺をそう簡単に倒せると思ってんのか?」


そうして玉転がしという競技で第1、第2、第3の三つ巴の闘いが始まった…



ファントムブレイヴを読んでいただきありがとうございます!

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