第0話「始まりの伝承」
この世界にはこんなおとぎ話が存在する…
はるか昔、人々は魔法を使い生活していた。
しかし魔法を使った戦争が始まった。これは凄まじいものだった、大地は燃え海は干上がり天からは空が消えた。
神は怒り人々から魔法を取り上げた、そして魔法を禁忌とした。
さらに、神は争いをなくすため世界を12に分けそれぞれに守り神とその器となる神獣を送った、これが後に干支と呼ばれるようになる。
しばらくの時が流れ、人々は魔法ではない新たな力を見つける。人々はこれを『気力』と名付け、『気術』という新しい能力を身につける。
気力は空気中に漂ったりしているものではなく生き物が生み出し消費する。言わば「体力」と同じで鍛錬すれば許容量は増え、怠れば減り、使えば回復を待つしかない。ひとつ、「体力」と違うのは魔法のような異能力が発現するということである。
しかし、魔法のように1人の人間がいろいろな属性、種類を扱えるわけではなく。
1つの決まった能力しか使えず、さらにその能力も自分で決めることができないのである。
それが欠点であったが、人々は気術を使い生活を豊かなものにしていった。
タイミングは様々であったがやがて12の世界すべてで気術が普及した。
気術が普及しはじめた頃、守り神の間で問題が発生する。
「寿命」だ。守り神達は神獣という神の使いを器としていたがついにその寿命が尽きようとしていた。
そして、神達は次の器を気術を使えるようになった人間の中から探しはじめる……
第0話を見ていただきありがとうごさいます!
第0話はこれから始まる物語の世界の設定をひとまず書かせてもらいました。
もし興味を持っていただけましたら、次回もよろしくお願いします。
それでは、次回でお会いしましょう