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Give and Take ~for girls 留学編  作者: 月岡 愛
45/55

出国

(また、日本に戻ったらいつでもおいで。)



祖母の家で過ごした日も、終わりを迎えて私たちはまた留学先に戻ることになった。セギョンはドイツ・フランクフルト、ティファニーはメルボルン、そして私とエリカはニューヨークへと帰国することとなった。


真凛は、祖母の家で過ごしたあと翌日、病院へと向かいお祖母ちゃんの無事を見届け、経過も良好のようだ。 



(お祖母ちゃん、いろいろとありがとうございました。)



(すぐにタクシーが来るから、忘れ物はないようにちゃんとしなよ。)


(え? 私たち電車で行くけど・・・)


(何言ってるんだい。そんな荷物たくさんあって電車なんて大変だよ。それにティファニーとセギョンは成田空港だろう? 少しでも負担を少なくしなきゃだめだよ。年取って、足と腰にくるんだから。笑。)



成人式もしてもらい、その上、タクシーで空港までなんて祖母には本当に頭が下がる。



タクシーも到着して、運転手にも手伝ってもらいスーツケースなどをタクシーに詰め込んだ。



(愛、しっかりと勉強して帰っておいで。ティファニーもセギョンもエリカもまたおいで。みんなが帰ってくるの、ちゃんと待ってるからね。)



(ありがとうございました。絶対に来ます。)


(アリガトウ、ゴザイマシタ・・・ワタシ、オバアチャン、スキデス。)



私とエリカは直接、羽田空港へ、セギョンとティファニーは東京駅まで行き、そこからバスで成田空港

までいくこととなった。



ANA、ジョンFケネディ空港行きに搭乗する際、栞さんから、エリカの祖母、【YASUKO】さんにお兄さんからの手紙を渡した後輩が静かに息を引き取ったと連絡があった。



思えば今回の鹿児島行きは、あまりにも偶然が重なり過ぎたような気がする。エリカの部屋で見たゼロ戦から始まり、それが日本への帰国となり祖母の家で発見した【YASUKO】さんとの写真。鹿児島へとすぐに飛び、お兄さんの後輩が生きていたという現実・・・その後輩も高齢になり末期がんという体になっていたにもかかわらず、私たちと会うことが出来て【YASUKO】さんがアメリカで元気にしているということを知ることが出来た。 それは私たちが会いに来るのを待っていたかのように・・・・



私は思うが、人には引き寄せる(何か)があるのだろう。それは思いが強ければ強いほど引き寄せる

パワーが強くなるような気がする。 後輩であるお祖父さんも自分自身の【死】というのを覚悟していたのだろう。 人は死ぬ前に本当に会いたい人のことを想うという。それが今回のこととは限らないが少なくとも【YASUKO】さんの健在を知ることが出来て安心したのは事実だと私は思う。 



戦後70余年が経ち、戦争時の人たちも高齢になり他界している人も多い。 この平成の時代、戦争など起きたら地球などキレイに無くなってしまうのではないだろうか・・・



1月10日 私とエリカはアメリカへと出国した。





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