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Give and Take ~for girls 留学編  作者: 月岡 愛
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One Love Manchester 2

ニューヨークの6月は夏の入り口にと入っている。アメリカの夏の次期も日本とほぼ変わらず、5月下旬から9月末ごろまで。しかし、日本に比べるとこちらの夏はとても暑い。今の時期で、これだけのものだから本格的の夏になったら、どうなるんだろう。


日本では、梅雨の時期だから雨の日が続いているはず。祖母の家も雨漏りなんかしてないか、豪雨で水が流れてきていないか、なんだかいろいろと考えてしまう。


留学して、早一か月が過ぎようとしている。エリカとも一緒に生活を共にし(アメリカ)という環境も徐々に浸透していった。生の英会話にも触れ、私の会話力も少しづつだが進歩している。ただ、入浴時は日本とは違い、お風呂がない。シャワーだけなのには驚いた。 このアメリカではごく普通なことで日本人のように(湯船)に浸かるという風習はあまりないようだ。慣れるまでちょっと嫌だったけど、ひと月も過ぎれば、どうってことはない。 習慣というものは本当に恐ろしい。


(アツイネェ・・・・アイス食べに行こう。さ、おいで。)


エリカも暑い日が続くと、決まって私をアイスに誘う。 学生たちが利用する食堂はアイスやケーキなどスィーツのコーナーもある。そのアイスも日本で売ってるアイスとは違い、ボリュームがある。秋田国際大学では、売店にアイスがありそれを取って買うけど、こちらでは、サーティーワンのようなアイス専用のスペースがあり、食べたいアイスをいうとそれをコーンやカップに盛ってくれる。エリカもアイスが好物のようで、2つ、3つと重ねて食べている。アイスを作ってくれるおばさんも、(英語、うまくなってるよ)と言ってくれてちょっぴり嬉しい。


朝、昼、夜と利用する、この食堂だが、これがまたすごい。 秋田国際大学より広く、その広い食堂も大学内に3か所あるから驚きだ。その中でも私とエリカがよく利用する、(West)は新しくできた食堂で、テラス席もあり、種類も豊富で、どんな食べてもOK。バイキング形式になっている。gドリンクなども多く、私の好きな、カフェモカもアイスでバンバン飲める。 食事はというとこれがとても美味しい。日本でいう、デパ地下で売っているような感じで、パン、ライス系、サラダ、麺類、それに、お寿司もある。(日本のお寿司と比べ、あまり見栄えは良くないが・・・) 一日、3食、いや、5食?6食? 大学で食べれるなんて、まさにアメリカ!って感じだ。


気になる(食費)だが、食堂費として一年間で約40万ほどかかる。結構な(値段)だが、それだけ食にはとても充実している。ただ、心配なのは一年後の自分、もしかしたら、横綱のような体になってたら・・・・そう思うとちょっと。



エリカのアイスは、コーンの上に、ペパーミント、オレンジ、ストロベリーと3つ。私は、チョコチップとバニラの2つにした。 


(ねぇ? 今週末、休みじゃない? ライブ見に行かない?)


(ライブ?誰の?)


(アリアナ・グランデ。)


(アリアナ???)


日本にいるときからそうだが、私は(音楽)というものに本当に関心がない。スマホからイヤホンで音楽を聞きながら通学や通勤などよく見る光景だが、私はどうも耳にイヤホンをするというのがダメなのだ。すぐに外したくなり、もう我慢ならない。だから曲を聴いても歌手が誰だかわからないし、歌番組もまず見ない。 変な女なのだ。


エリカのいう、(アリアナ・グランデ)という歌手は、全米で大人気の歌手で来日もしたことがあるそうだ。特に10代、20代の若い世代に支持されており日本でも人気がある。


(大学の近くでライブはあるの?)


私がそう言うと、


(ううん、イギリス。)


(へ?イギリス?)


(そう。ロンドン。)


(・・・・)



(もう、飛行機のチケットもあるし、連れてってあげる。)



(あの・・・イギリスって・・・)



アメリカに来て、すぐにイギリス・・・ちょっと出かけようか?って感覚で誘うとこも、ポカーンとしてしまう。


(でも、イギリスなんて飛行機代もかかるし、ライブのチケットだって・・・)


(向こうに、姉が住んでるの。だから、用意してもらったんだ。)





エリカの突然の誘いに私もついていくことなった。 









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