アメリカのマック
アメリカの新年度は、9月。日本だと4月だけどアメリカでは半年遅い。 だからエリカも9月で大学2年生ということになる。 日本と同じ、残暑も残るがその暑さもようやく10月に入り終わりを迎えた。
(今月31日は、ハロウィンだよ。大学でもパーティーがあるから私たちも何か仮装しようよ。)
ここ数年、日本でもこの(ハロウィン)が定着してきており、10月31日になるといろいろなイベントがある。アメリカは日本以上に盛り上がるのだろうな。 エリカもノリノリだ。
(でも、どんなことすればいいのよ・・・私、日本じゃ、ハロウィンなんてしなかったし・・・)
(コスプレすればいいの。ほら、こういう・・・)
エリカが見せたのは、看護婦や警察、それにホラー映画に出てくる、ゾンビなどの画像だった。たしかに日本でも変装には個性があり、やってる人たちは楽しいのだろうが、私はこのような(イベント)というのは好きではない。何故かと言えば、(疲れる)からなのだ。 でも、エリカがこうも盛り上がれば、私も参加せざるを得ない。
(この日だけは、派手に変身して、たくさん家を周って(お菓子)をもらうの。大学でも(ハロウィン・パーティー)があるし、もう朝まで盛り上がりよ。)
ま、盛り上がるのはいいが・・・出来れば、大学のイベントだけであとは寝たいのだけど・・・
(愛が着る衣装、私が選んであげる。もう決めてあるの。)
(えーー、エリカが決めるの? どんな衣装よ???)
(もう、エッチでいやらしくて、セクシーな衣装よ。笑)
(やだぁ。絶対に着ない! エッチなのなんて絶対にイヤ!!)
(うるさい! こっちが決めたの、絶対に着せてやる!!)
(ヤダ、ヤダ、ヤダ。絶対に着ない!)
(言うこと聞かないと、こうするよ!)
(キャッ・・・痛い)
エリカは私のお尻をペンペンしてきた。 私も負けじと、
(やったわね、もう、こうしてやる!!)
エリカを羽交い絞めにし、思いっきり脇腹をくすぐってやった。どうだ?
(いやん・・笑 くすぐったい!!やめてぇ!!)
私を怒らすと怖いんだよ。ん?
(やめて、やめて、もうしないから・・・)
エリカとじゃれてると、瞳ともよくこうして一緒にいたな・・・と思い出した。日本ではちゃんと生活をしているのだろうか・・ティファニーやセギョンとスカイプするのもいいが、私はこうして日本とアメリカと離れていても瞳とつながっていたかった。 でも、それをしてしまうとかえって瞳に負担をかけそうな気がしてどうしても出来なかった。 待っているから・・・ 羽田空港でそういってくたけど、日本に帰ったとき会うことは出来るのだろうか。 もしかしてもう会えないかもしれないような気持ちにもなる。 お互い離れてるからそう思うかもしれないが・・・・
(ほら、これ。去年のハロウィンでもらったお菓子。すごいでしょ? 一件、一件、周っていくと数は少なくても、どんどん増えていくのよ。どこの家も子供たちが変装をしてくるのを分かっているから、お菓子は準備してあるんだ。)
エリカのいうとおり、すごい量だ。いったい何件くらい周るんだ??
(う~ん・・・よく数えてないけど住宅は、密集してるからね・・4,50件は行ってるかな・・)
マジかよ???? はぁ・・・聞いてるだけで疲れてきた・・・
大学もハロウィンのイベントに向け、飾りつけなどの準備が始まってきていた。このイベントには家族や友人なども招待が出来、また(ミス・ハロウィン)コンテストなるショーもあるようだ。日本でいう(屋台)のようなものも出店され、キャンパス内は一年で一番、盛り上がるらしい。 エリカによれば、ビールやワインなどのアルコールも解禁で、ピザ、クレープ、ハンバーガー、フライドチキンなど、豊富らしい。
(去年は、たこ焼き?それに焼きそば、お好み焼きなんて、日本にあるものも出てたわよ。)
結構、大きな、イベントのようだ。日本のお祭りと似たようなもんか・・・・
(授業終わったら、ハンバーガー食べに行こうよ。連れてってあげる。)
(ハンバーガー? マック?)
(へ?マックって何?)
(マックは、マクドナルドよ。これ。)
Mという字を書いて見せた。
(日本では、マックって言うの???)
(アメリカでは何て言うのよ?)
(ミッキー・ディーズよ。笑 マックなんて言わないし、マクドナルドって言っても通じないよ。笑)
(は? ミッキー・ディーズ????)
驚いた。マックは米国が本場だと思っていたが、まさか、マクドナルドって言葉が通じないなんて・・・それに、ミッキー・ディーズ????
(あのぉ・・エリカさん? 私、そのぉ、アメリカのミッキーなんとかって行ってみたいんですけどぉ?)
(そんなのいつでもいいよ。もっと美味しいところだから。行くよ!笑。)
マックがアメリカではミッキーだなんて、信じられん。




