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Give and Take ~for girls 留学編  作者: 月岡 愛
12/55

アラビア語

(誰だろう?この人・・・)


画面の向こうに映るのは、黒いスカーフのようなものを頭からすっぽり被り、顔だけが出てる女の子だった。たしか、この格好は中東などで見る女の人と同じだ。でもなぜ、私のスカイプに・・・・


(愛、何か言ってるようだけど・・・)


エリカのいう通り、何か語りかけてはいるが、アラビア語のようで何を言ってるか分からない・・・


(こんにちわ。英語分かりますか?)


私も英語で話しかけてみるが、通じないどころか更に言葉が激しくなっている。


(この子、何か、私たちに訴えてるんじゃ・・・)


嫌な予感がする・・・


(誰か、アラビア語が分かる人、いないかな?)


(ちょっと、聞いてみようか。)


エリカは部屋を出て、同じ階の部屋にいる生徒たちにアラビア語が分かる人を探しにいった・・


(あの・・私、日本人です。あなたは?)


英語で言えば言うほど、相手の言葉はエキサイトしてくる・・・こりゃ、本当にヤバイことが起こっているような気がしてきた。 そのとき、


(ワタシ、タスケテ! アブナイ、タスケテ!)


は? 今、日本語、話しました???


(私、日本人よ。今、日本語、話したわよね?しゃべれるの???)


こちらも日本語で話してみた。


(ワタシ、コワイ。タスケテ・・・)


(あの・・・そこはどこですか?)


プツッ・・・


通信が切れた。ヤバイな、こりゃ。 私が見る限り、この女の子は助けを求めてるようだ。でも、どこの国からなのか、またなぜ、私に連絡が来たのか全く分からない。


(愛、アラビア語の分かる人がいたよ。)


偶然にも、同じ階に、アラビア語の得意な生徒がいて来てくれた。


(今、話してる途中に切れちゃったの。)


(またすぐにつながると思うから、ちょっと私とチェンジして。)


そういうと、私と交代して画面の前に座った。



(私、ミランダ。よろしくね。)



ミランダは、マレーシア出身。マレーシアの高校を卒業後、この(ルミエラ大学)に留学した。マレーシアは、アジア諸国でもイスラム教の国で女性は顔を除き全身を衣服で囲っている。でも、今、見る限り普通のT-シャツと短パンだけだけど・・・・


(同じ女性同士や、家族の前では、ヒジャヴは着けないけど、他人や男性、外出するときは肌を隠すの。イスラム教では、女性は肌を他人に露出してはいけないって決まりがあるのよ。)


【ヒジャヴとは、イスラム教文化圏でムスリムの女性が着用する、頭髪を覆い隠すためのスカーフのような布。アジア圏内では、マレーシア、インドネシアなど。】



着信が入った・・・・



(この子よね? 話してみるから・・)


ミランダは早速、相手と会話を始めた・・・


(ここはニューヨーク・マンハッタン。そちらはどこですか?)


(同じ、ニューヨークよ。ブルックリン。私、監禁されてるの。)


(は? ブルックリンのどこら辺?)


(分からない・・・でも近くに大きな公園がある・・・)


(ちょっと調べてくれる? ブルックリンの近辺に大きな公園なんてある?)


エリカは、


(プロスペクト公園っていうのがあるよ。植物園と一緒になってる・・・)


(たぶんそこのことだと思う。 公園の近くにいるのね?)


相手は、うなずきながら、


(そう。そこの近くの家。)


(でも、スカイプしていて大丈夫なの?監禁されてるんでしょ?)


(今、誰もいないの。電源が入ったままPCがあったから。でも、この家から出れない・・)


ミランダは、


(警察に連絡して。大学にも。緊急よ。)


と私たちに言った。


(分かった。)


私もエリカも、大至急、警察に連絡し、大学の警備、職員にも伝えた。



















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