不貞行為が嫌いだ
浮気や不倫という行為そのものが嫌いなわけじゃない。
いや、もちろん肯定したいわけでもないけれど、
私が本当に嫌悪しているのは、その裏側にある人間の弱さだ。
どっちつかずで、優柔不断で、押しに弱くて。
誘われたら断れない。
寂しくなったら埋めてもらう。
自分の欲望に言い訳を重ねて、都合よく流されていく。
そんなふうに「自分」を持てない人間が、私はいちばん苦手だ。
浮気や不倫に走る人は、いつも同じパターンを辿る。
恋人にも相手にも良い顔をしようとして、
結果的にどちらにも誠実ではなくなる。
それでも本人だけは、
「仕方なかった」「悪いと思ってる」「本気じゃない」
そんな安っぽい言葉を並べれば、誰かが許してくれると思っている。
私はため息をつく。
許されるつもりでいること自体が、もう軽蔑の対象だ。
しかも、そういう人間に限って頭が悪い。
隠すなら隠すで、徹底的にやればいいのに。
連絡の取り方も下手。
スマホの管理も甘い。
罪悪感はあるくせに危機感はない。
結局は、バレる。
当たり前だ。
自分の行動の重さを理解できない人間が、最後まで巧妙でいられるわけがない。
私は思う。
浮気や不倫が悪なんじゃない。
悪いのは、
自分の欲望も、責任も、選択も、すべて他人に委ねるようなその生き方だ。
「誰かに流されて間違えました」
そんな言い訳をするくらいなら、最初から恋愛なんてしなければいい。
私は歩きながら、心の中で静かに吐き捨てる。
本当に嫌いなのは、
罪ではなく、
罪に向き合う覚悟すら持てない、その弱さなのだと。




