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珈琲を焙煎してたら恋琲になっていました  作者: エンザワ ナオキ


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第28話 水族館

 俺たち2人は、水族館に到着し、俺たちは入場列に並んでいた。


「まずは、ご飯でも食べる?」


 俺は、桃果とうかちゃんと一緒にご飯を食べないかを提案した。

 この水族館には、結構美味しいサンドウィッチやハンバーガーあると、SNSでバズっていた。


「す、凄いです! お、お魚がいっぱいいる!」


 水族館の入り口のすぐに、熱帯魚たちが展示されている。

 桃果ちゃんは、一目散に熱帯魚たちの水槽へ向かって行った。

 バズっている食事なんて、目にも留まらない。


 ここの水族館は、あまり大きくはないが、桃果ちゃんは、すごく楽しそうである。


 改めて、桃果ちゃんの魚好きを実感した。


 桃果ちゃんは、かれこれ10分ぐらい動かない。

 声をかけても、全く反応しない。


 ――と、桃果ちゃーん?


 完全に俺は空気と化していた。

 俺は、最初に白いワンピースを見た時は、とても大人に見えていた。

 しかし、実際は高校生の女の子である。


 ――まぁ楽しんでいるなら良いか


 更に数分経つと、桃果ちゃんはようやく話しかけてきた。


「に、西城さん、この魚覚えていますか?」


 桃果ちゃんが、《《ある魚》》に指を指す。

 当然、その魚の名前は覚えている。


 ――ネオンテトラである


 ネオンテトラは、雫ちゃんとの料理対決の参考にしたお店、喫茶店『fish and coffee』に飼われていた熱帯魚である。


「ネオンテトラだよね、覚えているよ」


 桃果ちゃんは、覚えているとわかると、嬉しそうであった。


「わ、私、ついに水槽を買ったんです」


「おー! 水槽買ったんだ! まだネオンテトラは買ってないの??」


「はい……まだ、自信がなくて。命を預かるので、半端な気持ちでは買いたくないんです」


 どんな小さな生き物でも、命は命。

 ネオンテトラは、初心者におすすめの熱帯魚とは聞いていた。

 ただ、命を預かるわけであるため、動物飼いたいと思っても、なかなか勇気が出ないものである。


「わ、私って、100%出来るって自信がないことは、基本的に出来ないんです」


 俺もその気持ちはわかる。

 特に初めて行うことは、成功するかしないかの自信が100%ないと踏み出せない。


「俺もその気持ちはわかるよ」


「わ、私飼ってもいいですかね」


 なんと答えようか。

 無責任なことは、返すことができない。


「うーん、命を預かるわけだからね。ちゃんと勉強したのなら、飼ってもいいんじゃない?」


 俺は、曖昧な返事をしてしまった。


「そ、そうですよね……もし飼ったら……なんでもないです」

 

「つ、次のお魚、行きましょう」


 桃果ちゃんに勧められ、次の魚たちを見に行くこととした。



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