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ホラー・ホラー風味

シモい噂

作者: まい

 若いリビドーがチョコチョコと出てきます。


 つまり下ネタなワードがいくつも出てきますので、苦手な方は回避をどうぞ。

〜とある学校のとあるクラス〜


「なあ聞いたか?」


「何をだ?」


「ほら、アレだよアレ。 この町に痴女がいるって噂!」


「マジかよ!?」


「あー、知ってる知ってる〜。 どハデで凄い格好した女の子の話」


「ちげーよ、お前の妄想だろソレ」


「バレたか。 そんな年下が居たらいいなあってさ」


「うわ! お前の趣味、ヤバくね?」


「ほっとけ。 それでどんな噂なんだ?」


「ああ、そうだ。 あのな、この町の繁華街の近くにある商店街で、一見地味な格好をしてるけど良く見ればエ□いお姉様がオトコ漁りをしてるんだってよ」


「へえ、エッチじゃん」


「年上か……パスかなぁ」


「うわ、お前は筋金入りの□リコンかよ」


「仕方ねえだろ。 キレイ系に反応しないんだから。 カワイイ系にしか目がいかないんだよ」


「お前インコーだけはやるなよ?」


「大丈夫大丈夫、リアルでの恋人はほとんど諦めてるから」


「うわ……ヒサンな青春送ってるなぁ」


「良いだろ、別に」


「…………ところで、そのお姉様の噂ってマジなのか?」


「おおそうだ。 話を戻すが、マジもマジ。 お姉様が毎日毎日、ランドセルを背負ってそうなガキからオッサンまで、幅広い年齢の男と連れ立って歩いている所を目撃されているんだってよ」


「マジか……」


「マジだって。 兄弟とか親とか、男の家族でしたってオチじゃないと見たね、オレは」


「根拠は?」


「その噂を教えてくれた奴からの目撃情報だ」


「うーん、怪しい」


「だったら今日、放課後に確かめに行こうぜっ!」


「うーーーん……まあ、今日やる事が無いし、そうするか」


「ヨシッ! …………□リコンはどうする?」


「□リコン言うな。 それとオレはパス」


「そうか。 なら明日、結果を教えてやる。 本当に本当だった場合、俺達の武勇伝を聞かせてやるからな? 覚悟しとけ」


「はいはい。 失敗した報告を待ってるよ。 それか成功した場合腰が抜けて立てなくて学校休み、なんて恥を晒すなよ?」


「へへ、今からもう負け惜しみかよ」


「言ってろ」




〜〜〜〜〜〜




〜現場にて〜


「どうだ、居たか?」


「多分な」


「お、マジ?」


「ほら、あそこ」


「ん〜? あ、マジだ。 地味な格好なのに、なんか妙にエ□いお姉様だ」


「だろ? 姿勢が良いし歩き方からムラつくし、服の上からでも分かる上下の巨は、圧巻だ」


「そうだな、早速声をかけてみっか」




「そこの清楚なお姉さん!」


「…………」


「ねね、お姉さんお姉さん!」


「あ、はい?」


「お姉さん、魅力的ですね!」


「え? そんな、制服姿の学生さん達がこんな地味な女を魅力的だなんて」


「いやいやいや、ホントにおキレイですよ! な?」


「そうそう。 顔なんて整ってて化粧が必要なの?って思うほどキレイで。 ……なんて言うの? あまりにもキレイ過ぎて、言い寄られるのに疲れて、わざと地味にしてそう」


「そう、ソレ! もう男が絶対に見過ごせない美人! 胸もケツもデカくてスタイル良いし。 法律が許すなら、こっちから一緒にラブホに行きたいって求めた――イテッ!」


「バカ! エ□い話を女の人にするんじゃねえって!」


「お、おう……すまん」


「ふふふ……」


「お? 今笑いました?」


「ええ。 こんなにも漫画みたいに下心丸出しな学生さんがいるなんてと、それが面白くて」


「ああ、すみません。 コイツ、このテのバカ話をすると腰を振り出す猿でして」


「お、言ったな? お前だってたまにポロッとエグいエ□ワードをこぼす変態だろうが!」


「…………」(無言で笑顔)


「あ、放ったらかしですんません。 どストレートに言っちゃいますが実は俺達、お姉さんが毎日毎日男をとっかえひっかえする痴女だって噂を聞いて、確かめに来たんです」


「あら、そんなひどい噂をどこで?」


「お姉さんが毎日違う男を連れてどこかへ行く姿を見ていたのから、聞きました」


「……そうなの」


「はい。 なんで、俺達もお姉さんとヤれたらなぁってナンパしました」


「おい、デリカシー!」


「んふふ、いいのよ」


「え? でも……」


「そこまで分かっているなら、今日は貴方達にしましょう」


「達?」


「ええ。 この噂に食いついて、下心を持って寄ってくる男の人を相手するのが、私の趣味なの。 それでいつもは1人だけど、2人でも3人でも構わないわ。 なんでしたら貴方達に噂を流した子を呼んでも……ね?」


「マジっすか!? つーか地味な格好は釣り目的か! エグっっっ!!」


「マジかよ……」


「さあ、行きましょ?」


「はい! お供しまっす!!」


「あ……おう」




〜〜〜〜〜〜




〜翌日〜


「あいつら、今日は休みか。 ナンパに成功して、腰でも抜けて立てないって意味じゃないだろうな?」





〜1週間後〜


「まだ来ない。 あいつらどうしたんだろう。 まさか飼われたとか? ……いや、そんな事は無いだろう。

 それと1週間も()っちゃ捜索願も出てそうだな。 先生はあいつらの話をする事も無くなったし。 大丈夫かな、あいつら」









〜〜〜〜〜〜



補足


 あのナンパしてた学生2人がどうなったかは、あえて設定しません。


 マジで飼われたとか、ホラーらしくナニカの生贄(いけにえ)にされたとか、人の命を奪うのを趣味とするヤベー女だった可能性とか。


 色々考えられますが、それを余韻として読者様方に考えて頂くのが今回のホラー要素となります。

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